ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

無印良品でアジアの超有名料理を発見!

Photo by muccinpurin

人気のバターチキンをはじめ、種類豊富なレトルトカレーを取り扱う無印良品。この記事ではそのなかから、マレーシアやインドネシアを中心に愛されている「ビーフルンダン」をピックアップします。

じつはこのルンダン、“世界で一番おいしい料理”に選ばれたことがあるんですよ。いったいどんな味か気になりますよね?マレーシアへの渡航回数2桁の筆者が、現地の味を思い出しつつレビューします!

世界で一番おいしい!?「ルンダン」とは

ルンダン(rendang/レンダン)とは、数種の香辛料や香味野菜、ハーブ、ココナッツミルクを使ってじっくりと煮込んだ家庭料理で、主にマレーシアやインドネシアで食べられています。無印良品のものは牛肉を使っていますが、豚肉を禁忌とするイスラム教徒が多い両国では、鶏肉を使ったルンダンが一般的です。

世界中にいる800名以上のトラベラー・ジャーナリストから寄せられる情報をベースに、旅行に関するあらゆる情報を発信するCNN Travelにて、“世界で一番おいしい料理”にも選ばれたことがあるんですよ。

そんなルンダンですが、日本ではまだまだなじみが薄く、食べられるお店も限られています。

無印良品「ビーフルンダン」

Photo by muccinpurin

素材を生かしたカレー「ビーフルンダン」690円(税込)
筆者はかなりの東南アジア好きで、もちろん現地でも数えきれないくらいのルンダンを食べました。現地のローカル食堂では、当然のようにルンダンがメニューに名を連ねます。何の肉を使うかによって「ルンダン○○」という風に呼ばれています。

筆者の感覚では、ローカル食堂はルンダンチキン(鶏肉のルンダン)、ちょっとだけ背伸びしたローカルレストランだとルンダンビーフが食べられます。

ちなみに、無印良品のビーフルンダンは1食分が税込690円。400円前後が平均の無印良品レトルトアイテムの中では、かなり攻めた価格です。

ルンダンはカレーっぽい?

見た目がカレーっぽいルンダンですが、肉を香味野菜やスパイスで煮込むという広い意味ではカレーに近いかもしれません。現地でもカレーの一種とされていますが、レストランのメニューにルンダンと書かれていることを考えれば、カレーとは分けて考えられているようです。

ビーフの旨みたっぷり&スパイシー!

Photo by muccinpurin

無印良品のビーフルンダンは、「素材を生かしたカレー」のジャンルに含まれるので、ルーの量が多めです。本場のルンダンは大ぶりの唐揚げほどあるお肉がごろごろしていて、そのまわりに少しルーをまとっているイメージです。

ちなみにこちらは、マレーシアの超有名レトルト食品メーカー、ブラヒムが製造したものとのこと。筆者は何度も食べたことがありますが、レトルトとは思えないクオリティの商品を取り扱う会社なので、期待できます。

Photo by muccinpurin

見た目はやや本場のルンダンと違いますが、スパイシーな香りは現地を思わせる本格派。角切りの牛肉も、一般的なレトルトカレーよりしっかりと存在感がありますね。噛むほどにじゅわっと牛肉の旨みが染み出してきます。

玉ねぎ、しょうが、ガランガルと呼ばれるしょうがの一種など、数種の香味野菜をじっくりと炒めたルーは、スパイシーで本場にかなり近い味わいです。レモングラスを使っていますが、そこまで主張が強くないので苦手な人でも問題なく食べられそうですよ。

Photo by muccinpurin

ルーの感じは、スープカレー以上日本のカレー未満。サラッとしていますが、じっくりと煮込んだ香味野菜が溶けているので、旨みたっぷりです。カレーやココナッツミルクの味はそこまで強くなく、スパイスと野菜の旨みが混然一体となった魅惑の味。

本場のルンダンは大ぶりの肉を食べるイメージですが、無印良品のビーフルンダンは牛肉の旨みがギュギュっと詰まったルーがたっぷりなので、なんだか得した気分です。

ルンダンはココナッツミルクで炊いたごはんを添えて食べることが多いので、より本場に近い味で堪能したい方は試してみてくださいね。

無印良品のオンラインにて購入可能

ビーフルンダンは、無印良品の店舗やオンラインショップで購入できます。無印自慢のカレーラインアップの中から好きなものを選んで、カレーの食べ比べなんていかがでしょう?
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ