ライター : kinako

甘くておいしい市田柿は南信州の特産品!

市田柿は、長野県南部で栽培されている渋柿です。見た目の特徴は、手のひらにすっぽり収まるほど小ぶりな紡錘形(ぼうすいけい)。乾燥させて渋を抜くと、深みのある上品な甘さを楽しめます。そのまま食べることはもちろん、サラダや和え物、スイーツの材料としても人気。いろいろなアレンジが可能です。

下伊那郡高森町の、市田地区で栽培されていたことからその名がついた市田柿。1921(大正10)年から「市田柿」という名称で出荷が始まり、全国においしさが知られるようになりました。

歴史の古いフルーツ

下伊那郡で渋柿の栽培が始まったのは500年以上前、奈良時代といわれています。奈良時代には中国からさまざまなものが伝来しましたが、渋柿もそのひとつ。下伊那郡は、都から東北へ向かう東山道沿いにあったため、早くに伝わり、栽培が開始されたようです。

鎌倉時代には日蓮聖人からの書状に「串柿五把」の文字が残っており、市田柿の原型ができていたことがわかっています。

市田柿ってどんな味?

市田柿は「ころ柿」の一種

干し柿は主に、ころ柿とあんぽ柿に分けられます。2つの違いは、乾燥させたあとの水分量。水分量が3割前後のものがころ柿、5割前後のものがあんぽ柿になります。小ぶりの柿で作られるころ柿は、ねっとりした食感。大きめの柿で作られるあんぽ柿は、とろけるような食感が特徴です。

ころ柿の一種である、市田柿の収穫が始まるのは10月末頃。ヘタと皮を取ると、糸を通し吊るす、連作りの作業に入ります。暖簾のように吊るした柿をひと月ほど乾燥させたら、柿をもみ、糖分を表面に出す粉だしがおこなわれ、出荷されます。

市田柿の味わい

市田柿の表面には白い粉がついていますが、これは柿霜(しそう)と呼ばれるもので柿の糖分。柿をもんで糖分を表面に出すことにより、甘い柿となるのです。

市田柿は、ほかの干し柿より粉出し作業を多くおこなうため、表面に出る糖分が増え、深みのある上品な味わいが生まれます。また、もむと柿がふっくらするので、もっちりした食感を楽しめるようになるんですよ。

ITEM

南信州ここだに 市田柿

¥3,980

容量:800g

※2020年5月19日時点 価格は表示された日付のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、Amazon.co.jpおよびrakuten.co.jpおよびshopping.yahoo.co.jpで正確かつ最新の情報をご確認ください。

市田柿の絶品アレンジレシピ3選♪

1. ワインといっしょに♪「市田柿のバターサンド」

一度食べたらやみつきになることまちがいなし!市田柿のバターサンドです。市田柿の甘さと、チーズ・バターのコクがたまりません♪ 作り方はとっても簡単。紅茶やワインと相性がよいので、おもてなしやおつまみにぴったりです。

2. 風味抜群!「市田柿の粕漬け」

こちらは市田柿を粕漬けにするひと品!粕漬けというと、肉や魚、野菜を思い浮かべる方も多いと思いますが、市田柿でもおいしく作れるんです。市田柿に酒粕の風味がよくからみ、日本酒のおつまみにぴったり。酒粕ごと食べられますよ♪
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