ライター : マカロニメイトニュース

本日のゲストは……?

Photo by @tatsuyahayashi

林達也さん
本日のゲストは、1,200枚以上もの牛タン写真をInstagramに投稿する 林達也 さん。“お肉” が好きなのではなく、“牛タン” がとにかく大好きな偏愛さん。今回は 林達也 さんに牛タンの魅力をたっぷり語っていただきました。

“タンスタグラマー” 林達也 さんの牛タンの世界。

牛タンを好きになったきっかけを教えてください。

Photo by @tatsuyahayashi

牛タンタコス@アメリカ
「つい最近まで思い出してみても『これ!』という特別なきっかけはなかったんですが、数ヶ月前に12年間住んでいたアメリカに久々に遊びに行ったときに判明したんです。

意外にも日本で食べたものでなく、アメリカで食べたメキシコ料理の “牛タンタコス” だったり “牛タンブリトー” だったりがきっかけだったんです。ロサンゼルスにはたくさんの路上タコトラックが営業していて、牛タンのタコスがなんと1ドルで食べられたんですよ。

当時アメリカでCD店のマネージャーをやっていたんですが、なかなかランチで外食ができなくてスタッフにテイクアウトでいつも買ってきてもらってたのが牛タンブリトーでした。

これを肉増しにするとブリッブリに牛タンが詰まったブリトーになるんです。これを片手でパクつきながら仕事してましたよ。あの頃にお金も時間もなくて仕方なく食べてたものが、実は自分の偏愛の原点だったんですね。

あとみなさんに気をつけて頂きたいのは、ただ “タン” って書いてあるものは “豚タン” の可能性が高いです!もちろん豚タンも美味しいんですが、牛タンラバーとしては気をつけたいところです」

牛タンのトリコになった林さん。牛タンの好きなところはどこですか。

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『ねぎし』@東京・渋谷
「ひとつの種類の肉のひとつの部位だけで専門店が成立するところだと思います。こんなのって他にないですよ?『牛タンってすごいなー』って思います。例えば『豚足専門店』とかってあんまり聞かないじゃないですか。

あの牛タンの『プリッとしてサクッとしてジューシー』っていう食感がなかなか他の肉にはないじゃないですか。あの食感が魅力のひとつだと思います。

あと、ときどき“ 牛タン好き" ではなく “肉好き” と勘違いされるんですが、実は牛肉自体ほとんど食べないんです。あるとき数えてみたらひと月に牛タン以外の牛肉を口にしたのは片手で数えられるくらいでしたね」

牛タンにもさまざまな種類がありますが、どのような牛タンが一番好みですか。

Photo by @tatsuyahayashi

『いろ葉』@東京・新橋
「牛タンであればもちろんなにもかも好きなんですが、“焼肉” の牛タンよりも “仙台っぽい”牛たんの方が好みなんです。

『牛タン』の “タン” をカタカナで書くとなんとなく焼肉の『牛タン』で、“たん” をひらがなで書くとなんとなく仙台の『牛たん』っぽいイメージしませんか?だから私は個人的には『牛たん』の表記を好んで使ってます」

まわりの人よりも「自分って牛タンが本当に好きだな」と思ったエピソードを教えてください。

Photo by @tatsuyahayashi

メイドカフェ@東京・秋葉原
「まずは牛タンしか投稿しないInstagram、通称『タンスタグラム』のアカウントを持っていて、現時点で牛タン画像だけを1,200枚以上載せているんですが、たぶんこれは誰にも負けていないんじゃないですかね(笑)。

仕事で海外に行くことがよくあるんですが、空き時間をフルに活用して事前に調べた牛タンを食べられるお店へ駆けつけるようにしてます。そもそも牛タンを食べる文化がない国では探すの自体が結構大変なんですけども、それでもイタリア、フランス、ベルギー、台湾、イギリスなどいろんな国で牛タンを試しました。

あと、自分でも『これはどうかな?』って思ったんですが、秋葉原のあるメイドカフェで期間限定で牛タン丼を提供していたことがあるんですよ。メイドカフェなんて行ったことないのに、このためだけに頑張ってひとりで突入しました。『ご主人様、美味しいですか?』とか聞かれて、うつむいて頷くことしかできませんでした(笑)。

新しい牛タン店もどんどんオープンするので、ニュースアプリに “牛タン” キーワードを登録してマメに見るようにもしてます。そういうところでメイドカフェの牛タン丼の情報とかを見つけちゃうんですよ」

おいしい牛タンを食べるときにどのような気持ちがありますか。

Photo by @tatsuyahayashi

「『舌で舌の美味しさを噛み締める』っていうのが自分のなかでは一番の表現かと思っているんですが、一度だけ涙も一緒に噛み締めたことがあります。近所のスーパーでそれはそれは美味しそうな牛タン様がお安く売っていたので、即購入して自宅のガスコンロの上に網を乗せて、心のなかで『美味しくなーれー美味しくなーれー』って念じながら夢中で焼いてたんです。

そしたら突然大音量で『ビーッ!ビーッ!』って火災報知器が鳴り響き始めたんですね。『まさか!』と思って振り返ったんですが、あとの祭りです。部屋中が煙で真っ白。頭のなかも真っ白。マンション中に警報が鳴り響いてしまって、居住者の皆様には本当にご迷惑をかけちゃいました。

騒ぎが落ち着いたあとに口に放り込んだその牛タン、もうすっかり冷めていたんですが、あの牛タンの味とあのときの気持ちはいまだに忘れられませんね」
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