ア ラ ミニッツ(作りたて)のおいしさにこだわる

「時間が経っても、できるだけ出来立ての姿を保てるようにこだわっています」と森さん。 前店では、あまりにもアートな姿のパフェに、目の前にサーブされてもすぐには食べず、しばしその姿を楽しむ人々が続出。しかしながら、味、温度、食感など、作りたてだからこそ味わえる醍醐味を体感してほしい森さんにとっては、“その時間”がジレンマだったという。 そのため『ラトリエ ア マ ファソン』では、なんとキッチンを巨大な冷蔵庫に改造。キッチン内の温度を常に16℃に保ち、調理からサーブ直前までパフェの形をキープ。 ゆっくり鑑賞しながら食べても、“作りたて”のおいしさを楽しんでもらえるようにという工夫だ。

記憶に残るひとときを味わいに出かけよう

現在、店には、森さんの作るパフェの世界観に惹かれて集まった有名スイーツショップ出身のパティシエなど、心強いスタッフが揃っている。 「技術のあるスタッフがいるので、今後はパフェに限らず、皿盛りのデザートなども出していきたいですね」(森さん)
美しいビジュアルにときめく気持ち、スプーンですくうごとに広がる、五感が喜ぶおいしさ。『ラトリエ ア マ ファソン』での経験は、まるで旅の思い出のように記憶に残っていく。おいしいものを食べるということだけでなく、運ばれてくるまでのワクワク感、非日常感のある空間づくりなど、店を訪れて感じる全ての経験を森さんは大切に考えている。 「パフェは、日本で生まれた独特の文化。グラスの中に自分ならではの文化を詰めていきたい」と森さんは語る。 唯一無二のパフェは、わざわざ訪れる価値あり。ぜひ旅に出るように訪れてほしい。
【メニュー】 ピュイダムール オ フレーズ 2,200円 苺と白苺、柚子の香るトロンプルイユ仕立てのパフェ 和紅茶のパルフェとフィナンシェ 様々なベリーのソース 2,500円 セパレートハーブティー 700円 ※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税抜です
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