ライター : きく

笹団子ってどんな和菓子?

新潟県の特産品

新潟県の名産として有名な「笹団子」。その名の通り、笹でお団子を包んだ見た目が印象的な和菓子です。新潟県の野山で採れるよもぎや笹などをふんだんに使った笹団子の味わいは、野趣溢れて爽やか。笹に包むことで殺菌作用、防腐作用を見込めて、日持ちもします。 最近では県外や海外への輸出も盛んになっており、日本の銘菓の中でも新潟県外や海外での認知度と人気度が高い伝統菓子と言えます。

笹団子が生まれた歴史

笹団子が生まれた由来にはいくつか説があります。戦国時代の携帯保存食という説。貧しかった庶民が、いかにくず米などをおいしく食べるかを考えて作られた郷土料理という説などが有力だそうです。 笹団子の材料であるもち米の粉や上新粉、よもぎ、あずき、笹、イグサなどが新潟県の野山で取れるものをベースにしていることからも伺えます。

旧暦の端午の節句に食べられていた?

また一方で、いいお米を使って作る笹団子は、旧暦の端午の節句、5月5日のお祝いや無病息災を祈って食べられるお菓子として親しまれていました。 5月は日本人にとって田植えを前に慎む物忌の月。いい香りを放つ笹や菖蒲(しょうぶ)、ヨモギをおうちの軒先に飾り災厄や邪気を祓っていました。それと同じ理由で、端午の節句には笹団子やちまき、笹もちなどが食べられるようになったそうです。

笹団子の基礎知識

食べ方

笹団子はイグサやスゲで両端が絞られ、中央で結ばれた形が一般的です。この中央の部分は片蝶結びなど解きやすく結ばれているので、そこから結び目を解いていきます。イグサを取ることができれば、幾重にも重ねられた笹をバナナの皮を剥くように剥いていくとお団子が顔を出します。

保存方法

常温のものは冷暗所でそのまま3日ほど保存できます。それを冷蔵する場合には、濡らしたキッチンペーパーで笹を包みラップで巻くと、笹や団子を乾燥から防ぎながら保存も可能。冷凍の場合は、冷凍可能な保存容器に入れて保存しましょう。食べるときには自然解凍するといいですよ。
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