保温温度は変更できる?

5つのメーカーの保温温度をご紹介した通り、機種などにもよりますが、炊飯器は約60℃~約74℃の間に設定されていることが分かりましたね。しかし、1℃ずつ変更できるものではなく、ほとんどのものが「高め温度」や「低め温度」など2つの温度のどちらかを選べるということです。

保温温度が設定されている理由

炊飯器の保温温度が約60℃~約75℃に設定されているのはふたつの理由があります。まずひとつめは、雑菌の繁殖を抑えるためです。保温さえしていたらごはんが傷まないというわけではありません。保温温度が60℃以下になると、雑菌が繁殖しやすくなるのです。 ふたつめの理由はメイラード反応というごはんの黄ばみを起こさせないこと。74℃以上で保温すると、「糖」と「アミノ酸」が結合してごはんが黄色く変色してしまいます。ですので、保温温度が高すぎるのも良くないのです。

保温しているごはんの日持ち

メーカーが推奨するごはんの保温期間は24時間から30時間程度のようです。取扱説明書にも記載があるように、3時間を過ぎたあたりからごはんは劣化が始まります。決して食べられないわけではありませんが、せっかくならおいしいごはんが食べたいですよね。 そして冷蔵庫で保存する方も多いかもしれませんが、ごはんは3℃前後が傷みやすいやすいのでおすすめできません。しっかり粗熱を取って冷凍庫で保存するようにしましょう。

毎日おいしいごはんを食べよう!

ごはんを保温するには最適な温度があり、適温以外の温度で保温するとごはんの質が落ちることが分かりました。ご自身の炊飯器の機能を理解し、私たちの主食・お米を毎日おいしくいただきましょう。
▼そのほかの選び方もチェックしておきましょう!
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