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そばって消化はいいの?悪いの?
そばは、比較的消化に時間のかかる食品です。
ポイントとなるのは、脂質と食物繊維。脂質や食物繊維を多く含む食品は消化に時間がかかるのですが、ゆでたそばの脂質は1.0g、食物繊維は2.0gとやや多め。
脂質が0.3g、食物繊維が1.5gのご飯と比べるとそばは、やや消化が悪いということがわかりますね。(※すべて100gあたりの値)(※1,2,3)
そばとうどんどっちが消化が良いの?
では、そばとうどんでは、どちらの方が消化が良いのでしょうか?
ゆでたそばの脂質は1.0g、食物繊維は2.0gでした。
ゆでたうどんの脂質は0.4g、食物繊維は0.8gとどちらもそばの半分以下。(※すべて100gあたりの値)(※1,4)
これらの数値から見て、うどんの方が消化が良いことがわかります。お腹の調子が悪いときにやわらかく煮たうどんを食べることは、理にかなったことですね。
消化が悪い食べ物の特徴は?
消化が悪い食べ物の特徴は、脂質や食物繊維が多い食品です。
脂質は、炭水化物やたんぱく質に比べると、消化のはじまりが遅く吸収に時間がかかるため、消化が悪いと言われています。また食物繊維は、体内で消化吸収されないので、消化器が弱っているときは、負担をかけることになります。(※5)
風邪のときにそばを食べても消化できる?
風邪のときに、そばはおすすめできません。なぜなら風邪のときは、内臓に負担をかけない消化の良い食事が必要ですが、そばは消化が良い食品と言えないためです。
風邪のときは、体を休めることが大切です。睡眠を取るだけでなく、内臓も労わりましょう。
風邪のときには、何を食べればいいの?
風邪のときは、やはりおかゆやうどんがおすすめです。栄養も必要ですが、脂身の多い肉や天ぷらなどの揚げ物は、消化が悪いのでさけましょう。卵や鶏のささみ、カレイなどの白身魚は、脂質が低く消化が良いうえ、良質のたんぱく源となります。
調理方法は、なるべく油を使わず、煮るようにしてください。青菜ややわらかく炊いた大根、人参、そのほかりんごなどのフルーツも消化が良く、ビタミンやミネラルの供給になっていいですね。
食事も適材適所が大切
そばは、とてもヘルシーな食品です。抗酸化物質であるルチンが含まれており、動脈硬化を予防したり免疫機能の低下を抑制する働きが期待できます。(※6)また食物繊維を多く含み、血糖値の上昇が緩やかなため、血糖値が気になるかたにもおすすめです。(※7)
お腹に停滞している時間が長いので比較的腹持ちも良いですが、一方で消化が悪い点も。風邪でお腹の調子が悪いときは、おかゆやうどんを選んでみてくださいね。食事も適材適所が大切です。
【参考文献】
(2019/10/10参照)
【文】管理栄養士 / 白江和子
夫にそそのかされて、40代で管理栄養士の資格を取得。健康診断の仕事(内臓脂肪測定等)を不定期でしています。
▼そばのレシピをもっと知りたいひとはこちら
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。