ライター : shucyan

フードアナリスト / 江戸ソバリエ / ソルトマイスター

そもそもクエン酸ってなに?

クエン酸は重曹と並んで、洗剤や化学薬品を使わない「ナチュラルクリーニング」では人気のアイテムです。その語源は中国産の柑橘類の一種「枸櫞」(くえん)です。ご存知の方も多いと思いますが、クエン酸は柑橘類や梅干しなどに多く含まれ、原料由来のさわやかな酸味があるので食品添加物やサプリメントにもよく使われています。 工業的には原料は柑橘類ではなく、サツマイモのデンプンを黒麹を使って発酵させて精製して製造しています。

クエン酸の成分の特徴

クエン酸は酸性なので、アルカリ性のカルシウムを中和して溶かす働きがあります。それを利用して水回りの白く固まったガリガリ汚れを溶かしたり、電気ポットなどの洗浄にも使えます。お洗濯の仕上げ剤やシャンプーのリンスにも利用されてます。 トイレのアンモニア臭もアルカリ性なので、これを中和する消臭剤の成分としても使われます。

クエン酸の効果と使い方【料理に使う場合】

野菜の下ごしらえに

クエン酸はお掃除だけでなく、お料理の下ごしらえにも使えます。ゴボウやレンコンなどの根菜類には、水1Lに対してクエン酸を小さじ1杯ほど加えてしばらく浸けておくと、色の黒ずみを防げるので、仕上がりがきれいになります。 また、大根おろしが辛いときにも加えると辛味が抑えられます。

お料理のアクセントに

クエン酸の酸味を生かしていろいろなお料理のアクセントに使いましょう。野菜の朝漬けにお酢の代わりにクエン酸をお使いになると、さっぱりとしていくらでも食べられるサラダドレッシングで合えたような風味になります。 イチゴやぶどうなどの赤色系のジャム作りの時にレモン汁の代わりにお使いになると、色が鮮やかで酸味がさっぱりとした味わいになります。

飲み物に加えて

おすすめは、赤しそを1分間ほど煮出したジュースです。クエン酸を加えることで色が鮮やかに仕上がり、その量によって酸味を調整することもできます。 また、焼酎やウイスキーにクエン酸をごく少量加えると、酸味で味が引き立ちます。最近の居酒屋さんメニューでは「クエン酸サワー」もありますね。おいしいだけでなく、疲労回復効果も期待できます。
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