目次
小見出しも全て表示
閉じる
麦味噌ってどんな味噌?
日本全国で食べられている味噌は原料の配合や製法により、地域ごとに種類はさまざま。主な原料は大豆ですが、さらに分けると米味噌、麦味噌、豆味噌、調合味噌の4種類に分類することができます。
麦味噌は中国・四国・九州地方を中心に生産されており、なかでも愛媛・山口の「瀬戸内麦味噌」は麦の香りが強くて有名。作り方は加熱した大豆に塩と麦麹を加えて発酵させます。これにより麦の香ばしさが加わった特徴ある味わいが生まれているんです。
味の特徴とおすすめ調理法
麦味噌の味の特徴は?
全国でもっとも多く生産されている米味噌に対し、麦味噌は少ない塩分量と多めの麦麹で作られています。このため、比較的塩辛くなくやさしくさっぱりとした味わいが特徴。麦由来の香ばしさと甘みの強い香りも魅力のひとつです。
また、なかには麦の粒が残っていて食感を楽しめるものも。鹿児島県の薩摩味噌はその代表です。
どんな料理に使われている?
麦由来の甘さがあるため、それが野菜の甘味と調和して野菜全般おいしくいただけるのが魅力。 シンプルに野菜スティックにつけるのもおすすめです。
麦味噌を使った伝統の料理といえば、鹿児島県の「薩摩汁」。豚汁のように野菜たっぷりで、鶏肉が使われているのが特徴です。野菜と肉のうま味をすべて包み込んで生かしてくれるのが麦味噌の力なんですね。
麦味噌のカロリーと栄養素
甘味が特徴の麦味噌、カロリーは?
麦味噌は100gあたり198kcal。米味噌は186~217kcal、豆味噌は217kcalです。甘い味わいですが、カロリーが特に高いわけではないんですね。ちなみに、味噌汁1杯あたり大さじ1と考えると約18gでおおよそ36kcalです。(※1)
味噌は栄養たっぷりな調味料
良質なたんぱく質を多く含む大豆が主な原料である味噌は、作る過程で発酵させることでさらにアミノ酸やビタミンが生成されています。
味噌は生命維持に欠かせない必須アミノ酸8種をすべて含むほか、ビタミン・ミネラル・食物繊維など多くの栄養素を含んでいるんです。(※2)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。