ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

まんまるたい焼きがキュート「あまいろ コーヒーとたい焼き」

カリッと香ばしい皮に、やさしい餡がたっぷりと詰まったたい焼き。昔から日本で愛されるたい焼きですが、いま、ちょっぴり変わったたい焼きが食べられるカフェが、京都で注目を集めています。 場所は京都市営地下鉄「四条駅」から徒歩3分ほど。「あれ……本当にここで合ってるかな?」と一瞬迷ってしまうような、細い路地を抜けた先にお目当ての「あまいろ コーヒーとたい焼き」があります。 あまいろのたい焼きが注目される理由は、その形と提供スタイルにあるんだそう。たい焼きの形といえば、尻尾が生えた、あの形だと思いますよね……。

たいやきONドリンク!?「天草まるきんのたい焼き」

看板商品の「天草まるきんのたいやき」は、なんとまんまる!「尻尾から食べる?頭から食べる?」なんていう議論もどこ吹く風、頭も尻尾もきれいにまんまるにまとまっています。 丸いものを見ると人は好感を抱いたり癒されたりすると聞いたことがありますが、たしかにこれは癒しでしかありません!
そしてあまいろコーヒーを一躍有名にしたのが、たい焼きの “ONドリンク” スタイル。 ホットコーヒーをはじめ、カフェオレやカラフルなソーダなどにたい焼きをのせた写真を撮影するのが、あまいろコーヒーのおきまりコースになっているようです。
こちらは、ピンクグレープソーダONたい焼き。シュワシュワと炭酸がはじけるソーダとたい焼きって、斬新な組み合わせですが意外と合うんですよ。暑い夏にも、つぶあんの甘さをほどよく中和してくれるんです。 ソーダはほかにも、ブラッドオレンジ、グリーンアップル、ライチとバリエーションが豊富。和のたい焼きと、ちょっぴり洋風なソーダの異色コラボが楽しめますよ。

熊本県・天草がルーツのあまいろたい焼き

たい焼きのお味は3種類。定番のつぶあん、なめらかなカスタード、そしてつぶあんとカスタードのミックスです。 カスタードには熊本県天草の緑茶を加えて、ほんのりとやさしいお茶の香りを感じられます。抹茶とはまたひと味違った、やさしい緑茶の甘さが食べやすいと、早々に売り切れてしまう日もあるんだとか。 それもそのはず、実はこのカスタードクリーム、かの有名な「エス・コヤマ」の小山シェフが考案しているんです。
京都のお店なのに、遠く離れた熊本県・天草の緑茶を使うのにはちょっとした理由があります。 もともと天草にあった老舗たい焼き店「まるきん製菓」が惜しまれつつ閉店。とても絶品だったというたい焼きを何とか残したいと、さまざまな人々のはたらきかけで2017年12月に天草の地にオープンしたのが「たい焼きカフェまるきん」なんです。 そして満を持して2018年11月、京都の地に「あまいろ コーヒーとたい焼き」が開店。そういったストーリーを辿ってきた店内では、天草陶磁器や天草にゆかりのあるアイテムも販売されています。

まんまるたい焼きにほっこり癒されて

癒しのまんまるたい焼きには、惜しまれつつ閉店した老舗たい焼き店と、それを愛した人々の思いが詰まっていました。 まんまるの見た目はもとより、やさしい甘さのつぶあんやカスタードは、どれもほっこりと懐かしさを感じる癒し系。ドリンクにのせてかわいく撮影した後は、ぜひ冷めないうちにおいしく食べてくださいね♪
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