ライター : macaroni_review

今回の推薦人

macaroni 編集部 / 古矢 美歌 フードコーディネーターとしてイベントケータリングも行なっている、macaroniのライター兼編集者。好きなものは、スパイスカレー・お寿司・フランス菓子。

おいしさの秘密は塩と地元の愛

Photo by macaroni

手土産が必要なシーンはさまざま。急遽必要になるときもあれば、そこまで親しくない人に渡す場合は特にむずかしく、悩みに悩んだ末に「いつものアレでいいか」と定番の品に落ち着きがち。手土産がマンネリ化している人もいるのではないでしょうか。 今回ご紹介するのは、鎌倉の人気洋菓子店レ・ザンジュの「プティ・フール・サレ」。2016年11月に日本経済新聞の “ワインと絶妙おつまみ菓子10選” に選ばれたり、鎌倉市商工会議所の “かまくら推奨品” として知られたりもしている人気商品。ワイン好きや料理家の間だけでなく、地元民からも愛されるクッキーなんです。 「プティ・フール・サレ」とは塩味のクッキーのこと。使用する塩は、湘南・鎌倉で作られた地元の塩とフランスのゲランド塩の2種類をブレンドしています。 ゲランド塩は、パティシエや料理家に愛される有名な塩で、実はとても歴史のある塩。フランスの西海岸・ブルターニュ地方でパリュディエ(製塩職人)の手によって作られていて、9世紀頃から守られてきた伝統的な製法で今も大切に作られています。 一方、地元の湘南鎌倉の塩は、釜でていねいに炊き上げているため少量しか作れない貴重なもの。地域の手間と愛情が詰まったこだわりのクッキー。全4種類の味を、一つずつレポートします。

バランスの良い「ゴーダチーズ」

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口に入れた瞬間、ほろっとした食感に驚くはず。まるで粉チーズをぎゅっと固めたような口あたり…… と思ったら、実際にハードタイプのゴーダチーズを粉末にしたものを混ぜて、焼き上げているそう。納得の香りと味わいで、噛みしめるほどにチーズの香りが口内に広がります。塩気と甘味のバランスが絶妙ながら、強いクセはないので、まずはゴーダチーズ味からどうぞ。

「バジル」はすっきり系のお酒と一緒に

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こちらはバジルを使ったお味。バジルの香りはふわっとやさしく香る程度で、苦手な人でも食べられそう。サクサクと食感を楽しんでいると、すぐにチーズの塩気と旨味がグッと追ってきます。キンキンに冷えたスパークリングワインや白ワインが飲みたくなりますね。さわやかなホワイトビールなんかといっしょにいただくのもおいしそう!

甘酸っぱい「ドライトマト&オレガノ」

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生のトマトを乾燥させて作ったんじゃないかと思うくらい、トマトそのもののフレッシュな味がダイレクトに感じられます。トマトソースによく使われるオレガノが加わることで風味が豊かになり、ピザや、トマトソースのパスタなど、いろんな料理が頭をよぎります。ホームパーティーで食前酒といっしょに出すのも面白いかも。クオリティの高さに、その後の料理に期待が膨らみそう。細かく砕かれたセミドライトマトや種の食感もよく、甘酸っぱい余韻が舌に残る1枚でした。

芳醇な香りの「レッドチェダーチーズ」

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レッドチェダーチーズを使ったシンプルな1枚。ゴーダチーズ同様、ハードタイプのチーズを粉末にしてから使っているので、香りやコク、塩気がダイレクトに感じられます。レッドチェダーチーズは香りに奥行きがあり、鼻の奥や口のなかの隅々に、甘い芳醇な香りが広がってくるんです。癖がなく、万人が好きな味なので、ぱくぱくと食べる手が止まらなくなりそう。
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