ライター : mau_naka

調理師 / 漢方コーディネーター / 発酵食品マイスター

圧力鍋の選び方

素材

アルミ製

アルミのメリットは熱伝導率の高さと軽量さ。沸騰までの時間が短くて済み、時短料理を叶える圧力鍋としては大きな評価ポイントだと言えます。圧力鍋のフタは重いものが多く、鍋全体も重くなってしまうのがちょっとしたデメリット。ただ、アルミ製のものを選べば軽量で取り扱いがしやすいんです。調理時はもちろん、洗浄の際にも軽い方が楽ですよね。そのうえ、比較的安価なものが多いのも特徴です。

ステンレス製

ステンレスの最大の特徴が丈夫で耐食性が高いことです。お手入れがかんたんで、洗浄後は自然乾燥が可能です。また、アルミに比べて熱伝導率が劣る分、蓄熱性が高いのもポイント。加熱後はゆっくりと時間をかけて温度が下がっていくので、火からおろした後の予熱を利用して調理する煮込み料理に向いています。輝くような見た目の良さも、魅力のひとつですね。

アルミ・ステンレス多層式

アルミとステンレスを何層か重ねて作られた圧力鍋もあります。それぞれの特徴を活かし、デメリットを補うことで使い勝手を良くしたものなんです。アルミの層があることによって熱伝導率も高まり、ステンレスの丈夫さや見た目のよさも手に入ります。アルミ製のものよりは重くなりますが、ステンレス製のものよりは軽く扱いやすいのも特徴です。

サイズ

普通の鍋よりもフタが大きく、収納にも場所をとる圧力鍋。小さいものを選んでしまうと必要人数分の料理が作れず、かといって大きすぎると調理もスムーズにいきませんし、邪魔になってしまいますよね。 大きさ選びの目安は、1人なら2.5L、2人なら3.0L、4人なら5.0~5.5L程度がおすすめ。「家族の人数(料理を食べる人数)+1L」のサイズを選ぶのがいいと言われています。圧力鍋で1回に調理できる容量は、鍋の3分の2まで、豆においては3分の1以下となります。まとめ調理をしたい方は、大きめのものを選ぶのがおすすめです。

圧力調整器の有無

圧力鍋には、食材によってかける圧力を調節することができる機能を持ったものがあります。じゃがいも大根など煮崩れしやすい食材は低圧で調理し、お肉や繊維質の根菜などの硬い食材は高圧で調理するといった風に使い分けることができるんです。高圧調理によって、塊のお肉でも素早く調理できると人気なんですよ。
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