ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

おせち道具の準備はお早めに…

Photo by muccinpurin

「おせちの準備なんてまだまだ先!」と思っていても、意外とすぐ訪れる年末。いざ使うときになってあれがない、これがない……と毎年慌ててしまうんですよね。 実際筆者が以前勤めていた調理道具店も、年末のおおみそかまで、おせち道具を求めるお客様が絶えませんでした。 年末に慌てないためにも、今のうちから余裕をもって道具を準備しておきましょう。道具のプロである筆者が、おせちに使う道具のセレクトから、事前のお手入れ方法までご紹介します。

1. 抜き型や細工用のナイフ

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おせち料理を彩る野菜の飾り切り。型抜きせず包丁だけでもねじり梅は作れますが、やはり抜型があったほうが便利です。 一度に大量に仕込めるのと、大幅な時間短縮になります。日々のお弁当にも使えるので、ひとつ持っておくとよいでしょう。

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ねじり梅だけでなく、ゆり根やくわい、かまぼこなど細かな飾り切りには小ぶりなナイフが活躍します。 こちらはタイで購入したフルーツカービング専用のナイフですが、刃渡りの短いペティナイフでも代用可能。事前に切れ味を確認してしっかりと研いでおきましょう。

2. 黒豆用の鉄

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おせちには欠かせない黒豆ですが、意外と忘れがちなのが煮るときに使う鉄の準備。鉄の成分が黒豆のアントシアニンと結びついて、真っ黒で艶やかな黒豆に仕上がります。 鉄釘を使うときは、あらかじめ夜風にさらして錆びさせておきましょう。錆びる前の見た目はステンレスとさほど変わらないので、購入するときはかならず鉄でできたものか確認してくださいね。 漬物や煮物用に鉄でできた「鉄玉子」や「鉄茄子」でも代用できます。

3. 煮豚用のたこ糸

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煮豚を煮崩れにくくするためのたこ糸やネット。細かいものですが、おせちは準備しなければいけない材料も多いので、事前に用意しておくとよいでしょう。 たこ糸は細すぎると肉に食い込んで切れてしまうので、できれば太めのものを用意しましょう。

4. 伊達巻用の鬼す

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伊達巻独特の形を作るのに欠かせない「鬼す」。このギザギザと尖ったすのこで焼きたてを巻くことで、あの伊達巻らしいもこもことした模様が付きます。 普通のすのこでも巻くことはできますが、模様は付きません。年に一度のおせち以外は登場する機会がありませんが、おせちには外せない道具です。

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竹でできた鬼すは、一度カビが付くとなか入り込んで取れなくなってしまいます。使い終わったらなるべく洗剤を使わずに洗い、竹が縦になるように立てかけてしっかりと乾かしておきましょう。 いざ使おうと袋から出したらカビていた……!なんてことのないように、事前に確認して、洗って一度陰干しをしておくとよいでしょう。

5. 重箱や食器類

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食器棚の奥にしまいがちな重箱も、使う前に一度状態を確認しましょう。 湿気がこもってカビ臭くなっていたら、中性洗剤を使ってよく洗い、やわらかい布でしっかりと水気をふき取りましょう。

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重箱と合わせて使う豆皿や小鉢なども少しずつ準備を。仕切りを使わず詰める方法もありますが、黒豆やなますなど、汁気が多いものは小鉢を使うほうがよいでしょう。
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