ひやむぎとそうめんの違いとは?気になる分類の仕方をチェック

夏になると食べたくなる、冷たくておいしい「ひやむぎ」と「そうめん」。見た目も味もそっくりですが、何が違うのかご存知ですか?この記事では、ふたつの麺の歴史と、分類方法の変遷について紹介します。ぜひ食べ比べてみてください。

2018年9月27日 更新

「ひやむぎ」と「そうめん」はどこから?その歴史の違い

そうめんの歴史

日本の夏の風物詩の「そうめん」ですが、もともと中国から渡ってきたという説が有力です。後漢の時代や唐代の書物に記されている「索餅」というものがそうめんの起源であるといわれます。日本には、奈良時代に伝わってきたとされています。

伝来当初の索餅は、小麦粉ともち米(米粉)を練って縄状にし、油で揚げた菓子。現在のような細長い麺になったのは、室町時代以降といわれています。

ひやむぎの歴史

ひやむぎの由来は、室町時代に登場したといわれる「切麦」というものです。うどんやそばと同じように、生地を包丁で細く切って麺にするもの。そうめんは油を塗りながら伸ばして細い麺にするという作り方なので、麺にする過程に違いが見られることがわかります。

冷麦のほか、冷麺、切冷麺という呼ばれ方もしていたようで、同じ小麦粉で作る麺で切り方も同じ「饂飩(うどん)」とは区別されていたよう。やがて時代が下ると、冷たいものはひやむぎ、熱いのはうどん、という区別もされていたようです。

細いひやむぎは冷やしやすく、太いうどんは熱が逃げにくい構造のため、そのような棲み分けがされたのかもしれません。

「ひやむぎ」と「そうめん」の分類の歴史

もともと作り方の違いで区別していた!?

歴史の項目でも少し触れましたが、ひやむぎとそうめんは製法に違いがあります。ひやむぎはうどんと同じように生地を包丁で切って細打ちにしたもの。一方そうめんは植物油で伸ばして麺にします。そうめんは長く伸ばした麺を日光で乾かして完成します。

原材料が小麦粉・水・塩でまったく同じふたつの食べ物。もともとはこの作り方の違いによって区別されていたのです。手作りなので、見た目にも違いがありました。

機械製麺の普及で分類方法が変わった

ところが、明治以降に機械製麺が普及したことで状況は変わります。機械で麺を作る場合、生地を絞り出すようにして製造するのですが、これではもはやひやむぎとそうめんを区別する「製法の違い」がありません。

麺を絞り出す孔の太さを変えるだけで、うどんでもそうめんでも、自由自在にできるからです。これによって、少し太いものをひやむぎとして商品化するようになりますが、それでも混乱は生まれます。それはそうです。製造業者によっては「ひやむぎ」と「そうめん」を区別する太さの基準が異なったからです。

区別がむずかしいため、工夫もされました。色付きの麺です。ひやむぎとそうめんを区別するため、ひやむぎのほうにだけピンクや緑の麺を数本混ぜました。今でもありますが、あの色付き麺にはそんな意味があったのです。

「ひやむぎ」と「そうめん」は今どのように区別されてる?

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aaaharp

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