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冬至の食べ物や風習が知りたい!
毎年12月22日頃に一年でもっとも夜の長さが長くなる日があり、その日を「冬至」と言います。
冬は植物が枯れ、動物は冬眠してしまうため食糧が手に入りにくくなり、昔の人は生活の不安を感じ、それで野菜の少ない季節でも食べられるかぼちゃで栄養を補給したり、日照時間も短くなるのでユズ湯に入り、身体を温めたりして寒い夜を越し、無病息災を祈ります。
冬至の食べ物その1. 「運盛り」=「ん」がつく食べ物
冬至は「一年でもっとも夜が長くなる日」ですが、それは同時に「その日を境に少しずつ昼が長くなっていく日」でもあります。
つまり「運もまたこの日を境に再び上昇しはじめる」と考えられ、それで運が回復することを願い「ん=運」がふたつ重なる食材を食べる縁起担ぎの風習「運盛り(うんもり)」が生まれました。
「ん」がふたつの「冬至の七種」
運盛りの食材として知られる「ん」がふたつ重なる「冬至の七種」は次の7つ。
1. 南瓜(ナンキン=カボチャ)
2. 人参(ニンジン)
3. 蓮根(レンコン)
4. 銀杏(ギンナン)
5. 金柑(キンカン)
6. 寒天(カンテン)
7. 饂飩(ウンドン=うどん)
冬至の食べ物その2. カボチャ
冬至にカボチャを食べる風習は江戸時代からのもの。
今でこそ野菜は一年中食べられますが、江戸時代には保存の技術もなかったため、秋を過ぎると食べられる野菜はごくわずか。そんななか夏野菜でありながら長く保存できるかぼちゃは冬でも食べられる野菜としてとても重宝させてきました。
しかも、とりたてよりも冬の方が熟して食べごろになるので「冬に食べると甘みも増し、体も温まる」といわれ、それで冬至に無病息災を祈りカボチャを食べる風習が根づいたとされています。
冬至の食べ物その3. 邪気を払う赤い食べ物
神社の鳥居、還暦祝いのチャンチャンコ、お祝いの席のお赤飯、お守りなどに昔から日本では朱色が使われてきたのには「赤い色には魔除けの効果がある」と信じられていたため。赤は強いエネルギーを放つ色なのでネガティブなエネルギーも跳ね返し「邪気を払う」ともいわれてます。
それで古くから冬至の日に小豆とカボチャを一緒に煮る冬至南京や冬至粥、赤飯など、小豆入りの料理を食べるようになりました。
そのほかの冬至の食べ物
冬至の時期は大掃除で体が汚れがちな時期でもあったので、昔の人はこんにゃくを冬至に食べることで、大掃除で汚れ疲れた体を清め、休めようとしたそうです。こんにゃくは江戸時代から「胃のほうき」や「腸の砂おろし」などとも呼ばれ「体の砂払い」とされていました。
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