ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

アジアの調味料は奥深い!

個性的な食文化を持つアジアは、調味料も独特なものばかり。日本ではまだ馴染みのない調味料も、使い方さえ知っていれば、グッと本場の味に近づきます! 意外と、日本食を作るときに加えるとおいしくなったりもするんですよ。今回は、日本でも手に入る、おすすめの調味料をセレクトしてご紹介します。

1. チキンライスに欠かせない「鶏飯老抽(ダークソイソース)」

Photo by muccinpurin

シンガポール料理の代表といえば「シンガポールチキンライス」。スープで炊いたご飯の上に、やわらかい鶏肉がのった、日本でもお馴染みの料理です。 そんなシンガポールチキンライスに欠かせないのが「鶏飯老抽」。英語では「ダークソイソース」や「ブラックソイソース」とも呼ばれ、チキンライス以外の中華料理にも使われているんですよ。 「鶏飯老抽がないチキンライスは味気ない!」とまで言われるほど、欠かせないものになっています。

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カラメルや砂糖が入っているので、コクととろみがあるのが特徴です。日本のしょうゆと比べても、かなり色が濃いのがわかります。
シンガポールをはじめ、タイやマレーシアでも重宝される鶏飯老抽。マーボー豆腐や炒め物などに加えると、グッと深みが増しますよ。

2. 独特の香りと深い旨み「ブラチャン」

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マレーシア料理に欠かせない調味料が「ブラチャン」。かわいらしい名前ですが、実際は袋を開けた瞬間に強烈な臭いが漂う「小エビの発酵調味料」なんです。 一度嗅ぐと忘れられないほどの臭いも、料理に入れると驚くほどマイルドに。マレーシアやインドネシアでよく食べられている「空芯菜の炒め物」も、このブラチャンがなくては味が決まりません。
東南アジア各国でも、似たような発酵調味料が使われています。ブロック状に固まっているので、使う分だけナイフで削って料理に入れましょう。 強い発酵臭があるので、しっかりと密閉袋に入れて冷蔵庫で保存してくださいね。

3. ひと振りで本場のベトナム料理に!「ライムソルト」

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暑い東南アジアでは、爽やかな香りのライムがよく料理に添えられています。 なかでもベトナムは、フォーやシーフード料理などにライムをひと絞りして食べるのが一般的です。 手間をかけずにベトナム料理を感じたいなら、「ライムソルト」を手に入れましょう。
ベトナムのお土産としても重宝されるライムソルトは、ひと瓶あるととても便利。魚や肉の下味をつけたり、ビネガーと一緒にサラダにかけたり……。 おすすめの使い方は、おかゆのトッピング。ひと振りすれば、ライムがさわやかに香る、アジア風のお粥のできあがりです。食欲がないときでもするする食べられますよ。 グラスの淵に付けて、カクテルのアクセントにしてもいいですね。

4. コクのある甘さ「ココナッツシュガー」

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東南アジア全般で広く栽培されるココナッツは、その実やジュースを食用にするほかに、「ココナッツシュガー」にも加工されます。形状は国によってさまざまですが、精製されていないので独特のコクがあり、アジア料理には欠かせない甘味調味料のひとつです。 こちらは「グラマラッカ」と呼ばれる、マレーシアのココナッツシュガー。太い棒状の形は、ココナッツの樹液を竹の筒に入れて、固めて作られることに由来します。
マレーシアのマレー半島からシンガポールにかけて、古くから食べられてきた「ニョニャスイーツ」と呼ばれるお菓子には、必ずグラマラッカが使われています。黒糖に似た甘さを活かして、水と煮詰めれば和菓子の黒蜜として重宝しますよ。 煮物に入れるとコクが出て、こっくりとおいしく仕上がります。グラニュー糖や上白糖と比べてまろやかで濃い甘さは、一度使い始めるとなくてはならない存在になりますよ。

5. 中華料理に深い香りをプラス「五香粉」

「プラムソース」は中国をはじめ、アジア料理に広く使われています。梅干を甘くしたような風味で、鶏肉との相性が抜群!カリッと揚げた鶏にかけたり、炒め物にもよく使われています。 ジューシーな揚げ物に、さっぱりとしたプラムの酸味がとても食べやすく、料理にコクを出してくれるんです。煮物や炒め物の隠し味にほんの少し入れるだけで、深みが出て味が引き締まりますよ。

本場の調味料でプロの味に

いかがでしたか?まだまだ日本ではなじみの薄いアジアの調味料ですが、ひとつあるだけでグッと本場の味に近づきます。 どれもそこまで高くないので、使いやすいのもうれしいポイントです。海外旅行の際に現地で仕入れてくるのもいいですね。 ぜひ、アジアの調味料で本場の味を目指しましょう♪
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