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コーラは瓶のほうがおいしい?
昔からまことしやかにささやかれている噂「コーラは瓶のほうがおいしい」というもの。今でこそペットボトルが主流になり、一般にはペットボトル、缶のコーラが広く流通していて、なかなか確かめる機会もありません。
コーラの瓶と缶の違いはどうなのか、さまざまな面から検証してみたいと思います。
瓶と缶に入ったコーラの違い
容器の性質
当たり前ですが、瓶はガラス製です。一方、缶はもともとスチール製だったのが、現在はアルミ製に移り変わっているんだとか。
飲料の缶は、缶内圧が大気圧より高いか低いかによって決まるのですが、内容液の圧力が高い炭酸飲料は強度が低いアルミ缶が適していたのだそう。最近では強度が高いアルミ缶が増え、コーヒーのような飲料でもアルミ缶が増えています。
容器による違いで生じることというと、口当たりの違いです。飲み物は使うグラスによって口当たりが異なるというのは確かで、瓶か缶かによって違いが生じることはあり得ます。缶は鋭く冷ややかで金属の味がする、ともいいますが、それはあながち間違いではないかもしれません。
炭酸量
明確なことは分かりませんが、コーラを容器に入れる時点では炭酸量に違いはないとされています。それでも瓶のほうが炭酸が多く感じるのは、容器の材質によるのだそう。
コーラにはペットボトルもありますが、缶と比べると二酸化炭素が溶け出しやすい材質で、時間の経過とともに炭酸が抜けやすいといいます。そのため缶よりも炭酸が弱く感じるということ。同じことが缶と瓶の比較にも通じ、缶よりも炭酸を変化させる要因の少ないガラス瓶のほうが炭酸が抜けにくいということなんです。
容量
コカ・コーラの瓶の容量は190mlのワンサイズで、缶は160ml・250ml・280ml・350mlなどいろんなサイズがあります。
瓶のほうがおいしいという理由のひとつにこの容量があるのは、瓶は190mlと少量なので、おいしいと感じている間になくなってしまうからだとか。350mlでは量が多いので途中で飽きてしまう、ということ。しかし、そういう理由であれば160mlの缶のほうがおいしく感じるはずなので、理由としては弱いですね。
コーラは瓶と缶で本当に味が違う?
容器の材質の違い、炭酸量の違い、容量の違いの3点から瓶と缶を比較してきました。容器によって製法を変えることは考えられず、炭酸量の違いも製造時は特になさそうです。
長期保存していればある程度差を感じることはあるかもしれません。容量による違いは「勘違い」で処理できるほどの理由なので、そこから違いを見出すのはむずかしいですね。
"口当たりの違い説"がもっとも有力!
実際にはおそらくコーラ自体の味は同じで、違って感じるのは容器による口当たりの違いからくるものだと考えられます。
瓶は口がなめらかな形状のガラス製。一方、缶は薄いアルミ製です。缶のほうが金属っぽさを感じやすく、瓶は容器の材質による味わいの影響を受けにくい、ということが考えられそうですね。
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