ライター : aaaharp

韓国焼酎の特徴

原料がひとつではない

今回紹介するのは韓国焼酎。スーパーでもよく見かけるので、飲んだことのある方は多いのではないでしょうか。

日本にも焼酎はたくさんありますが、韓国焼酎と何が違うのかというと、一番大きな違いは原料となる穀物の種類です。日本の焼酎には麦、芋、米など複数の穀物を使用したものがありますが、どれもひとつの穀物だけに特化した焼酎。麦なら麦だけを使った麦焼酎、といったように、原料となる穀物は1種類であることがほとんどです。

一方、韓国で「ソジュ」と呼ばれる焼酎の原料には米、麦、サツマイモ、タピオカ、トウモロコシなどを複数混ぜて焼酎を造られています。

希釈式焼酎が主流!

ほかにも違いがあります。焼酎の造り方には、「希釈式」と「蒸留式」があります。日本では「甲類焼酎」と呼ばれるものがもともと希釈式焼酎と呼ばれ、「乙類焼酎」と呼ばれるものが蒸留式焼酎にあたります。

韓国焼酎にも蒸留式焼酎はありますが、主流は希釈式焼酎。アルコールを水で希釈して造る焼酎です。この希釈式のほうが大量生産しやすい製法といわれています。

アルコール度数やカロリーは?

韓国ドラマなどを観ていると、頻繁に焼酎が登場します。定番の「チャミスル」をはじめ、緑色の瓶で出てくることが多いですよね。ドラマでは登場人物がこれをがぶがぶ飲むので、アルコールはきつくないのか、と気になるところですが、ほとんどが15〜20%程度。日本の焼酎よりも度数は低めで飲みやすいことがわかります。

韓国焼酎ももともとは度数が高かったといいますが、近年メーカー各社は競って度数を低くしていき、15〜20%程度に落ち着いたそうです。

韓国はお酒が強いというイメージがありますが、焼酎は意外と飲みやすくなっていたんですね。

飲み方は小さいグラスでグイっと!

さて、日本の焼酎はストレート、水割り、ロック、お湯割り、ソーダ割りなどさまざまですよね。チューハイにして飲むことも多いです。そのため、大きめのグラスに氷を入れて飲むイメージが強いですが、韓国焼酎は別です。

韓国焼酎にはそれ専用の小さなグラスがあり、それに注いでカッと一気に飲み干すのが主流。グラスの大きさはショットグラス程度の小さなもので、焼酎にしては度数が低めとはいえ、1杯を一気に流し込むとなると、日本人の感覚からするとちょっとびっくりしますね。

そのほかの飲み方

また驚きなのが、ビールが入った大きめのグラスの上に箸をのせ、その上に焼酎が入ったグラスをのせて、テーブルを手でたたき焼酎のグラスをビールの中にドボンと落として飲む「爆弾酒」というもの。お酒の弱い人には真似できない飲み方です。 そういうわけで、基本的には小さなグラスでストレートで飲むことが多いですが、フルーツフレーバーなどの飲みやすいタイプも登場しており、ロックで飲むこともあるんだとか。ほかにもジュースで割って飲んだりと、意外と飲みやすい方法もあるようです。
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