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日本酒は大きく分けて2つに分類できる
日本酒は「純米酒」と「本醸造酒」の2つに大別されます。
お米とお水、そして米麴だけで造られる「純米酒」。わたしたちが日本酒と言われて思い描くイメージは、まさに純米酒そのものです。
一方、純米酒と同じ原料から造られているものの、さらに「醸造アルコール」がプラスされているのが「本醸造酒」。添加するアルコールは白米の重量の10%以内と規定されています。
お米とお水、米麴だけで造られている日本酒を「純米酒」、さらに醸造アルコールが添加されている日本酒を「本醸造酒」と呼び、同じ日本酒でも原料の違いによって区別しているのです。
それぞれの特徴は?
純米酒
純米酒はお米とお水、米麴だけで造られた日本酒で、それ以外のものは一切添加されていません。どっしりとしたお米本来の旨みやコク、香りを楽しめるのが純米酒の魅力。その濃厚な味と香りは、どんなお料理にも負けません。とくに炒め物や肉料理との相性がよく、チーズなどの乳製品とも◎。
純米酒は室温のまま飲むのが一般的ですが、5度前後に冷やしたり、ぬるめに燗をしてもおいしいもの。冷たいお酒はのど越しがよく、温めるほど香りや味が濃厚になります。季節やお料理、お好みに合わせて楽しんでください。
本醸造酒
本仕込や本造りとも呼ばれる本醸造酒は、もっともスタンダードな日本酒。本醸造酒に添加している醸造アルコールとは、サトウキビなどから造られた食用アルコールで、醸造アルコールを35%程度に薄めたものを甲類焼酎と言います。
焼酎を添加するこの製法は、実は、江戸時代から行われていたもの。その目的は日本酒の「防腐」にありました。衛生管理が確立された現在では、防腐効果よりもむしろ「香り立ち」や「軽快な飲み口」などの味わい向上が醸造アルコール添加の目的。
本醸造酒は、すっきりとしたキレと香りのよさが自慢。淡麗辛口と評される日本酒の多くが本醸造酒と言っても過言ではないでしょう。
純米酒の分類
お米から造られる純米酒は、使用するお米によって味わいが変化します。
純米酒造りに使用するお米は精米した白米。お米の外側を削り、なかの部分だけを使います。お米の削り具合でお酒の味や香りが変わるので、使用するお米の削り具合は重要なポイント。お米を削った割合を「精米歩合」と言い、純米酒を区別する指針になっています。
精米歩合の数字が大きい順に「純米酒」「特別純米酒」「純米吟醸酒」そして「純米大吟醸酒」の4つに分けられています。
純米酒
純米酒はお米とお水、米麴だけで造られた日本酒。精米歩合の規定はありません。そのため、お米の削り具合はやや控えめ。お米をあまり削らない分、お米本来の骨太な味わいと控えめながらも濃厚な香りを楽しむことができます。
日本酒が好き!という熱烈な日本酒ファンからの支持が多いのも純米酒の特徴。ふっくらとしたお米の旨みを体験したい方におすすめです。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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