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みかんの新しい仲間「せとか」とは?
せとかみかんの産地
2001年10月に品種登録された「せとか」は、長崎県生まれ。果肉がやわらかく果汁の多い自「清美」と、濃厚な甘さの「アンコール」のかけ合わせに、たっぷり果汁と濃厚な味わいが楽しめる「マーコット」の3種を交配させて誕生しました。
育成地から見えていた長崎県島原半島と熊本県天草諸島との間の海峡「早崎瀬戸」や瀬戸内地方での栽培が期待されていたことが、名前の由来のひとつなんです。現在はおもに、愛媛県・佐賀県・広島県・長崎県・和歌山県などと言った、ほかの柑橘類でも有名な産地で作られています。
せとかみかんの旬はいつ?
12~4月にかけて出回るせとかですが、その最盛期は2~3月にかけて。もっとも出回るのは3月頃で、2月頃まではハウス栽培のものもよくみられます。
2014年の出荷量は5156.1トンでしたが、同じ年の清美の出荷量15097.4トンや、デコポンの40159.3トン、いよかんの34556.2トンといったほかの柑橘系の出荷量と比べてみると、まだまだ希少な品種であることがわかります。
気になるお値段は?
身がズッシリと重くデリケートなせとかは、摘果・遮光・枝吊り・袋がけなどの手間がほかの柑橘よりもかかります。枝にはトゲがあり新芽もたくさん出てくることから、こまめなトゲ取りや剪定も欠かせません。
その栽培のむずかしさから流通量が少なく、幻の柑橘とも呼ばれるせとか。そのお値段は傷やサイズのバラつきがある訳ありタイプでも1玉200~300円前後、高級品になると1000円前後になることもあります。
柑橘の大トロ「せとか」の味は?
皮が薄く、種が気にならない!
清美・アンコール・マーコットのそれぞれのよさを持ち合わせるせとかは、1玉の重さが250g前後と大ぶりです。皮はとっても薄く、じょうのう膜(瓤嚢膜)と呼ばれる薄皮が外皮と一緒にはがれてきてしまうこともあるほどなんですよ。
みかんやほかの柑橘系を食べるときには邪魔になることもあるじょうのう膜ですが、こちらも薄くて柔らかいので、丸ごと食べることができます。基本的に種はなく、あっても気になるほどたくさん入っていることはありません。
甘くておいしい!
柑橘系といえばプチプチとした食感の印象がありますが、せとかは果肉の小さなひと粒ひと粒も柔らかく、トロリととろけるような口どけをしています。さらに果汁もたっぷりなので、とってもジューシー!酸味は少なくマイルドで、糖度が高くて甘さがしっかりと感じられます。
せとかの名前は香りのよさにも由来していて、濃厚でフルーティーなオレンジの香りが特徴的。全体がきれいなオレンジ色をしていて皮にハリがあり、ズッシリと感じられるものほど新鮮なので、選ぶときの基準にしてみてくださいね。
「せとか」の食べ方
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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