ライター : 大山 磨紗美

発酵食健康アドバイザー / 発酵文化人

炊飯器の選び方

炊飯方式

電気炊飯器の炊飯方式は現在ではIH方式、マイコン方式に分かれます。どちらもマイコン(マイクロコンピューター)で制御されているのですが、IH方式ではインバーター(電圧や周波数を制御する部品)を搭載し、より細かい温度制御を行って炊飯しています。

IH式は火力が強い

IH方式では、内釜に磁力線を当て釜を直接発熱させており、熱効率がよく火力が強いためおいしく炊けます。ただ、マイコン式よりも消費電力が大きく、内釜の素材や水加減によって炊きあがりに差が出ます。一般的にはマイコン式よりも固めに炊き上がるといわれています。

マイコン式はお手入れが簡単

マイコン式は、IHが釜全体を加熱するのとは違い、内釜の下に電気ヒーターがあり、その火力をマイコンで制御しています。構造が単純な分、故障が少なくお手入れが簡単です。IHよりも火力が下がってしまいますが、容量が少ない3合程度では炊飯ムラは起こりにくいといわれています。

内釜の材質や厚さ

「内釜の厚い方がおいしいご飯が炊ける」といわれています。これは、熱を均一にかけることが重要なためです。 現在炊飯器を製造しているうちトップのメーカーでは素材を工夫したり、内釜を多重構造、真空構造にすることでより効果的な炊飯方法の製品を製造しているため、内釜の素材や厚さだけで判別する必要はありません。 しかし、価格の安い炊飯器の場合、あまり細かい制御を行っていないので内釜の厚いものの方が熱効率が良いといえるでしょう。

価格について

一般的に3合炊きの炊飯器の価格は、マイコン式では数千円~1万円程度、IH式では1万円前後から2万円程度まで。IHの中でも圧力を途中で帰られるような上位機種では3万円以上します。 マイコン式、IH式では先ほど説明した通り加熱方式が違うため、炊きあがりの食感が違います。値段や機能よりも自分の好みに合った炊飯ができるものを選びましょう。
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