ライター : migicco

月餅の歴史や食べ方をご紹介!

中華料理店や旅行のお土産などでおなじみのお菓子「月餅」。香ばしい香りとずっしりとした食べごたえが大好き!という方も多いのではないでしょうか。 もともと月餅は、中国のある行事の際に、お供え物として用意されたのがはじまりだということをご存知ですか?古くから食べられているスタンダードな月餅は、日本のお菓子には入ることのない特別な具材が使われているそうです。 今回は月餅にまつわる様々な情報をご紹介。月餅の由来や食べ方、中身に込められた意味まで、読んだら月餅について詳しくなれますよ。 お取り寄せのおいしい月餅の情報もありますので、記事を読んで月餅を食べたくなったらぜひお試しを。 手作りレシピもご紹介していますので、月餅作りにチャレンジしてみるのも楽しいですよ♪

そもそも月餅って?

現在、日本では、さまざまな餡を入れた月餅が親しまれていますが、中国に古くから伝わる正統派の月餅とはどういうものなのでしょうか。 昔から中国で食べられている月餅は、蓮の実を使った餡に、塩漬けのアヒルの卵の黄身が入っています。あんにはごま油やラードが練り込まれることが多く、日本のお饅頭にはないずっしりした食べ応えが特徴です。 お菓子に卵の塩漬けやラードが使われるのは、日本ではなかなか見ないですね。中国ならではのお菓子として月餅の人気が高いのは、和菓子にはない独特な風味が理由かもしれませんね。 卵の黄身と餡を包む皮は、小麦粉でできています。日本のお饅頭のような、高さのある玉のような形ではなく、丸く平たい形に整えられていることが多いですよ。

月餅の起源は?行事で食べる理由は?

中秋節とは

月餅はもともと中秋節に用意されたお菓子と言われています。 中秋節とは名月を愛でる中国の行事で、日本でいう「お月見」のこと。中国では中秋節を春節と同じくらい重要な行事と考えています。 満月を円満や完璧の象徴と考え、欠けることのない満月を見ながら、秋の豊作を祝うのがならわしです。

中秋節に月餅を食べる理由

中国の人たちは、大切な中秋節のお祝いに、満月へのお供え物として月餅を用意するようになりました。 時代が変わり、しだいに月餅をお供えする習慣から、食べる習慣に変わっていきました。月餅の丸い形は満月を意味します。おめでたい形である丸い月餅を切り分けて、家族みんなで食べるのが習わしとなっているのですね。 現在では、お世話になった人に、月餅を贈りあう習慣もあるそうです。中秋節が近くなると、ギフト用の月餅を大量に買い込む人がたくさんいるそうですよ。

月餅の正しい食べ方

月餅は包丁で切り分け、家族みんなでいただきます。お店によっては、月餅に切り分け用のプラスチックナイフが付属していることも。 中に黄身が入っている月餅は、家族が均等に食べられるよう、ケーキのように放射線状に切るのが一般的です。 油分を含むお菓子なので、中国のウーロン茶やジャスミン茶と一緒にいただくと、口の中がすっきりしておいしく食べられますよ。 日本では切る手間のないひと口サイズの月餅も発売されています。本場の月餅を味わう時には、ぜひ切り分けて家族や友達と食べてみてくださいね。
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