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ビールにはどんな種類があるの?
突然ですが、あなたはビールが好きですか?「お酒を飲む際にはとりあえずビールから!」という人もいると思います。どんな飲み屋にもあり、スーパーやコンビニでも手軽に購入できるビールは日本国民だけでなく世界中の人が愛するお酒ですね。そんなビールですが、実はたくさんの種類があると知っていましたか?
日本でも主流であるラガーの一種であるピルスナー、ビール愛好家に人気のIPAなど、どのような種類があり、どのような違いがあるのかをご紹介します。ビール好きでなくとも飲んでみたくなること間違いなしです!
意外とシンプル!ビールの作り方
原料は基本的に、麦芽とホップ、水。浸水して発芽させた麦芽を、熱風で乾燥させ焙燥します。この麦芽造りが非常に重要な工程。ビールづくりに必要な成分をつくり出し、ビール独特の色と香りの素となります。
次に砕いた麦芽を温水に入れ、麦芽酵素を加えます。副原料を使用する場合はここで副原料も投入。でんぷん質が糖に変わり、甘い液体ができあがるのです。これを麦汁と呼びます。ここにホップを加えて煮沸。するとビールに苦みと香りが生まれ、麦汁中のたんぱく質が分離します。
そして発酵。酵母を加え、タンクで発酵させます。酵母の種類と発酵させる温度により、ビールの種類も変わってくるんですよ。もちろん味や色にも特徴が出てきます。一定期間発酵させると、麦汁中の糖はアルコールと炭酸ガスに分解します。これがビールです。
あとはビールを貯酒タンクで貯蔵し、熟成させてから濾過して完成。瓶や缶に詰められ、販売店に並び、私たちの手に届くんです。麦芽とホップ、水から炭酸を含んだお酒ができるだなんて不思議な感じがしますね。
ビールは3種類に分けられる
ビールは主に3種類に分類されます。上面発酵、下面発酵、自然発酵の3種類です。これは麦汁に酵母を混ぜて発酵させる際、どんな酵母を混ぜてどんな環境で発酵させるかにより変わります。では具体的に、それぞれがどのように発酵され、どのような特徴のビールになるのかをお話ししましょう。
上面発酵(エール)
エールと呼ばれるビールができあがるのが、上面発酵。発酵が進むにつれて酵母がビールの上面に浮き上がってくることから、このように呼ばれます。常温で発酵され、発酵期間は3〜4日。その後2週間ほどの熟成を経てできあがります。
ビールが生まれた当時からの発酵方法で、味は多様性があり、それぞれに特徴がある味わいをしています。華やかでフルーティーな風味が愛され、イギリスやベルギー、オランダでは特に好んで飲まれるタイプのビールです。ヴァイツェンやIPA,スタウトなどがこちらに分類されます。
下面発酵(ラガー)
ビールの商品名にもなっているラガータイプは、下面発酵で作られるビールです。発酵時にタンクの底の方に沈んでいく酵母を使用することから、下面発酵と呼ばれています。19世紀以降、冷蔵技術が進んでできた発酵法で、5℃程度の低温で発酵します。発酵期間は7〜10日、1ヶ月程度熟成させて完成です。
世界のビールの9割がこのラガータイプだと言われ、一般的に日本のほとんどのビール工場が作り、私たちが飲んでいるのは主にこのラガータイプ。さっぱりした味と、すっきりした喉ごしが特徴です。ピルスナーがこちらに分類されます。
自然発酵
3種類目の、自然発酵。ビールは通常、培養された酵母を使って人工的に発酵させていきますが、自然発酵はその名が示す通り、自然の酵母を麦汁に根付かせるのです。麦汁にホップを加えたものを冷気にさらすことで、自然界の酵母が麦汁に入っていきます。温度管理などをせずに自然に発酵させることで作られるビールです。通常は発酵期間が2週間から数か月であるのに対し、自然発酵は3年以上発酵させるものもあるんですよ。
酸味が強く複雑な香りが特徴で、自然発酵ビールの代表格でもあるランビックは酸味が強く発泡性のないビールです。年代の違うランビックを混ぜ、瓶の中で自然発酵することで発泡させるタイプのものもあります。
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