ライター : ☆ゴン

福井のソウルフード「ボルガライス」とは?

ボルガライスは福井県越前市武生地区のご当地グルメです。その名を聞いただけではどんな料理か想像がつかないかもしれません。ボルガライスとはオムライスの上にとんかつをのせ、特製のソースをかけた料理のことです。決まったレシピは特にないため、お店によって作り方や味が異なるのが特徴。

中のごはんはケチャップライスだけではありません。ピラフやチャーハンだったり、トッピングもメンチカツだったりします。ソースもデミグラスだったり、マヨネーズだったりと、店舗ごとに個性ある「ボルガライス」があるんです。ちなみにカレーはソースとして認められていません。

「ボルガライス」という名前の由来はどこから?

ボルガライスは古くからあった料理で、武生地区ではごく当たり前な洋食だったそうです。名前の由来については、ロシアの卵料理「ボルガ」からきているという説がひとつ。またはイタリアのボルガーナ地方の料理に似ているという説など、諸説ありますが、本当のところは定かではありません。

コンビニにもボルガライスが!発売から現在までの経緯

※画像はイメージです。
ボルガライスはかつてコンビニで、大々的に取り扱っている時期がありました。2013年3月にデイリーヤマザキから、中京エリアで発売されたのがはじまりです。そのあとにファミリーマートやローソン、サークルKサンクスなど、各社のコンビニがこぞってボルガライスを販売することに。

当時はおもに北陸エリアや中京エリアが中心でしたが、2016年5月には近畿圏のコンビニでも販売をはじめます。とんかつとオムライスというボリュームあるお弁当は、若い人を中心に注目を集める商品となりました。いまでも福井県の地域限定品として販売されていて、根強い人気がありますよ。

ボルガライス愛が止まらない!「日本ボルガラー協会」

ボルガライスをこよなく愛する、日本ボルガラー協会という団体が存在します。ボルガライス愛があふれる越前市職員により、ボルガライス振興を目的として、2010年に設立された協会です。本部は越前市ですが、いまでは県境を越えて岐阜や富山、遠く離れた横浜にまで支部があります。

「こんなにおいしいボルガライスを、越前市だけのものにするにはもったいない」との志を持つ人々が作った親睦団体。規約や会費などは一切ありません。ボルガライスのおいしさを日本全国、多くの人たちに知ってもらおう、という目的のためだけに日々奮闘しているのです。

「日本ボルガラー協会」の活動内容とその成果

協会では会長を「ボルガチョフ」と呼び、会員は「ボルガラー」と呼ばれています。町おこしや地域振興の一環として、協会員はさまざまな催しに積極的に参加。福祉関連事業所がキッチンカーを作り、イベントでボルガライスの販売をはじめるなど、地域の盛り上がりもなかなかのものです。

そのかいあって、協会設立前は市内に数店程度だったボルガライス提供店が、現在は20店近くまで増えました。そのなかには「棒ルガライス」という、スティックタイプのメニューを開発したそば店も!コンビニ販売の知名度も相まって、いまでは東京や大阪にも提供しているお店があります。

ボルガライス専用のソースが販売されている!

ITEM

オタフクソース ボルガライスソース

¥675〜

内容量:1,200g×6本 賞味期限:製造日から24か月 保存方法:直射日光を避けて常温保存

※2021年4月17日時点 価格は表示された日付のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、Amazon.co.jpおよびrakuten.co.jpおよびshopping.yahoo.co.jpで正確かつ最新の情報をご確認ください。
広島に本社工場を置く「オタフクソース」は、お好み焼きソースで有名なメーカーです。いろんなソースのラインアップがあるなかで、ボルガライス用として作られたのがこの商品。日本ボルガラー協会と共同開発したもので、トマトの旨味が詰まったグレービーソース風のおいしさがたまりませんよ。
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