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普通の黒豆の約3倍!「丹波黒豆」が高価な理由
この記事は、三越伊勢丹が運営する、食メディア「FOODIE」の提供でお送りします。
おせち料理に欠かせない黒豆。中でも、誰でも一度は名前を聞いたことがあるであろう「丹波黒大豆」は、大粒かつ艶やかで甘露煮にすると絶品です! しかし、100グラム500円超という値段に驚いたことはありませんか? 丹波黒大豆が高価なワケ、そして美味しさの秘密を、黒豆卸店の老舗<小田垣商店>の山本哲さんに聞きました。
価格は一般的な黒豆の約3倍!
丹波黒大豆とは、兵庫県丹波地方発祥の「丹波黒」という黒色の大豆。高級豆として、全国的にも抜群の知名度・人気を誇る品種で、その値段はなんと一般的な黒豆の約3倍!
丹波黒豆、あるいはぶどう豆とも呼ばれ、粒が球形でとても大きく、表面に表皮を守るための白い粉が吹いているのが特徴です。兵庫県を始め、主に京都府、岡山県、滋賀県などで栽培されています。
どうしてそんなに高いの?
山本さんによると、丹波黒大豆が高級なのは次のような理由があるといいます。
① 栽培は主に手作業
丹波黒大豆は天候の影響を大きく受けるデリケートな品種で、栽培がとても難しいといいます。その上、栽培期間の長い晩生の品種で、開花から登熟するまでの日数は、一般的な黒豆が70日なのに対し、丹波黒大豆は約100日もかかります。
「作業に機械を使用するとキズ豆や割れ豆が多くなってしまうため、植付けから収穫までの作業は主に手作業です」。丹波黒大豆は、人の手で丹精込めて大切に育てられているのです。
② 収穫量が一般的な黒豆の半分
丹波黒大豆は一般的な黒豆と同じ作付け面積で比較すると、収穫量は約半分! 栽培期間が長く手間がかかる反面、とても収穫量が少ない貴重な黒豆なんです。
「収穫量が少ない分、より一層丁寧に栽培・収穫できるので良質な黒豆ができます」
③ 粒が国内最大級
黒豆は、粒のサイズが値段に大きく影響します。縁起物として、粒が大きいほど「縁起が良い」「景気がよくなる」と重宝されるからです。
丹波黒大豆は、国内でも類のない極大粒。一般的な黒豆が直径8〜9mm程度であるのに対して、10〜11mmにもなります。並べて比較してみると、その大きさがよくわかりますね。
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