ライター : shucyan

フードアナリスト / 江戸ソバリエ / ソルトマイスター

絶大な人気を誇るコンソメパンチの秘密

さまざまなフレーバーがあるポテトチップスの中で、カルビーの「コンソメパンチ」は基本の「うすしお味」や「のりしお」と並んで、通年販売の定番商品です。お肉と野菜のうま味がたっぷりのコンソメ味をポテチにまとわせました。プラスされた香りとコクが、後引くおいしさです。 定番商品としてラインナップされるには、消費者の強い支持があってのことです。他の商品がテイストを表す商品名なのに、この商品だけは「コンソメパンチ」。パンチって何?名前に隠された秘密を調査しました!

コンソメパンチってなに?

コンソメパンチの由来

商品名は、当時の流行語「パンチが効いている」に由来します。現在でも食べ物や飲み物の味の表現として使われることがあります。実は、コンソメパンチは1978年の発売から時代に即して、微妙な味のリメイクを重ねています。 2014年には発売当時の味を再現した限定の復刻版が発売されましたが、当初の味を知る人は少なく、現行品との違いを明確に認識できた人も少なかったようです。逆に大きな変更がないからこそ、いつの時代にも支持され続けているのではないでしょうか?

コンソメパンチってコンソメ味?

「コンソメ」とはフランス料理のスープのひとつで、澄んだスープを意味します。お肉や野菜を何時間もコトコトと弱火で煮込む手間が掛かるお料理です。コンソメパンチの味付けはコンソメ味オンリーではなく、むしろ味付けのベースは塩味。それにうま味をプラスしたのがコンソメ味です。 これまでコンソメ味を強調した「W」「トリプル」が限定で販売されましたが、固有の味付けを強調したものより、定番として残っているのはオリジナルの味付けです。

自宅で再現!コンソメパンチレシピ

じゃがいもは皮をむき、薄切りにします。水を張ったボウルに入れ、余計なでんぷんを落としておきましょう。 水気を切り、キッチンペーパーでしっかりと水分を拭き取ったら、熱した油でカリカリになるまで揚げていきます。油の泡が落ち着いて、じゃがいもの色がほんのり変わったら上げましょう。 最後に粉末コンソメをふりかければ完成!袋にチップスを入れ、コンソメと一緒にふりふりすると簡単にできますよ♪

コンソメトリプルパンチもある!

コンソメの風味を2倍にしたのが、コンビニ限定商品の「コンソメW(ダブル)パンチ」ですが、それを更に3倍にしたのが「コンソメトリプルパンチ」です。 2017年は、9月25日から11月中旬までの期間限定で同じくコンビニ限定で販売されていました。コンソメWの味に慣れてしまって、もの足りなく感じてた方にも納得の味わいです。 ※現在は販売終了しています

他にもいろいろなコンソメパンチが!

実はほかのメーカーからも、コンソメ味のポテトチップスは出ています。大手の湖池屋は「リッチコンソメ」と「KOIKEYA PRIDE POTATO インペリアルコンソメ」を出していて、2016年の台風被害による原料不足から販売を見合わせた事件が記憶に新しいですね。 ブルボンからは、ひと口サイズの「プチポテトコンソメ味」を出ていて、2種類のオニオンパウダーがポイントです。コンンビに各社もPB商品や自社農場産のじゃがいもを使用するなど独自色を打ち出しています。
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