お茶に適した水は「軟水」です。水道水をそのまま使っても構いませんが、塩素が含まれているので一度沸騰させてから使いましょう。ミネラルウォーターは、カルシウムやマグネシウムを含む「硬水」のためお茶には適していません。お茶の成分(カテキン・カフェイン)と反応して、味が淡白になり、香りも減ってしまうので注意してください。

温度

煎茶の場合は、旨味を引き出し、渋みを抑える温度が80℃ほどです。渋い煎茶がお好みの場合は、カテキンを多く含む茶葉を選び、高温のお湯を使うと良いでしょう。

まわし注ぎ

お茶の量や濃さが、全ての器で均等になるように数回に分けて注ぐ方法です。3人分の時は、1、2、3と注いだら3、2、1と戻りこの動作を繰り返します。旨味が凝縮されていますから、最後の一滴までしっかり注ぎましょう。

二煎目

茶葉が蒸れすぎてしまう可能性があるため、一煎目を入れ終わったら、急須のふたを取るようにしましょう。一煎目で7~8割の成分が出てしまいますので、ニ煎目は最初よりも熱いお湯にすると残った成分が出やすくなります。

茶葉の量

お茶の味は、茶葉とお湯の量に左右されます。ひとりでお茶を飲むときは、少し多めの5gがちょうどよいでしょう。

茶器

いつも同じ茶器というよりも、お茶の種類によって茶器を変えてみてはいかがでしょう。煎茶はやや小ぶりの器が合っているといえます。さらに、器を持った時に熱が手に伝わりにくい、厚い陶器の湯呑みが良いでしょう。ほっこりした温かさがじんわり伝わりますよ。
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