ライター : エターナルライス

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート

もやし、洗ってる?

栄養価が高く、食物繊維も豊富なもやし。ボリューム感があるので、減量中の食材としても優れています。また、1袋数十円とリーズナブルな価格で購入できるため、お給料日前のお助け食材にもなる、万能な野菜です。
そんなもやし、皆さんは調理する前に洗っていますか?それとも洗わずに調理していますか?調べてみると、「洗う派」と「洗わない派」に大きく分かれるようです。

もやしは洗う?それとも洗わない?

調理する前に「洗う派」と「洗わない派」に大きく分かれるもやし。双方にしかるべき言い分があるようです。ここでは、双方のメリットに触れながら、本来もやしは洗うべきか、洗わないべきかを考えていきたいと思います。

もやしは洗わなくてもいい!?

もやしは調理前に洗わなくてもいいのでしょうか?
もやし生産者協会のホームページを見てみると、『もやしは出荷前に清浄な水で洗浄されているので、調理前の水洗いは必要ありません。』という記述があります。
また、大手の小売店であるイオンのサイトにも『もやしは昔からきれいな水を利用して栽培されてきました。そして豆自身がもっている養分で育っていきます。ですから、安全・安心・健康な野菜といえます。』とあります。
このように、もやしはきれいな水で洗われてから袋詰めされているので、基本的には調理前に洗う必要はないようです。
ただし、メーカーによっては、もやしの袋に「調理前に洗ってください」といった記載があることもあるので、そのような場合は指示に従って洗っておいたほうがよいでしょう。

洗っても問題はないの?

このように、基本的には調理前に洗わなくてもよいとされるもやしですが、他の野菜と同様、洗ったとしても特に問題はないのでしょうか?
もやしは出荷前にきれいな水で洗浄されてから袋詰めされていますが、保存状態のよし悪しなどによっては、臭いが出てくることがあります。また、もやしは袋の中で呼吸しているため、袋の中でその臭いがこもることもあります。このような場合は、調理前にさっと水洗いして臭いを除いてあげたほうが、かえって風味よく食べられるようになります。
なお、もやしを洗うときは、ザルなどに開あけて、流水でサッとひと洗いする程度で大丈夫です。水に浸けたまま放置してしまうと、もやしが変色してしまったり、栄養素が流出してしまうことがあるので、あまりおすすめできません。

洗ったほうがおいしくなる?

「洗う派」と「洗わない派」にきれいに分かれるもやし。もやしを洗う派には、「洗った方が美味しくなる」という意見も多くあります。もやしを洗うことで得られるメリットと、洗わないで得られるメリットには、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。以下、それぞれのメリットを紹介します。

もやしを洗うメリット

まずは、もやしを洗うメリットについて紹介します。
もやしを洗うメリットとして、まず「もやしは洗った方がおいしくなる」という点が挙げられます。もやしを洗うことにより、シャキシャキとした食感が一層味わえるようになるそうです。特に炒め物などにもやしを入れる際は、もやしの独特の歯ごたえがポイントになってくるので、ひと手間かけてもやしをさっと水洗いした方がよさそうです。
また、先述した通り、もやしを水洗いすることで、保存状態やもやしの呼吸によって生じた、袋内にこもった臭いをとることができます。その結果、もやしの風味がよくなり、料理全体の風味もよくなるといった利点もあります。
ほかにも、もやしの袋内に付着した水滴に雑菌が繁殖している可能性もあるので、雑菌を取り除くためにも洗った方がよいとも言われています。衛生面が気になる方は、洗ったほうがよいかもしれません。ただし、このような雑菌は、加熱処理をすれば死滅するものが多いので、洗わないからといって食中毒になる例はほとんど無いと考えられています。
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