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レンジでチンする時、ラップは必要?
これってラップいるのかな?レンジでチンする前に、一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
「レンジでチン!」は手軽で便利ということもあり、温めなおしをはじめ、料理の下ごしらえなどにも利用する機会が多いもの。レンジといったらラップ!と連想してしまいがちなラップですが、ラップをしたほうがおいしく食べられる食品と、ラップをしないほうがおいしく食べられる食品があるのです。
レンジの仕組みとラップの役割がわかると、ラップをしたほうがいいのか、しなくていいのか、判断がすぐにつくようになります。ラップをかけることのメリットやデメリット、注意点やおいしく食べるためのラップのかけ方をご紹介します。
ラップが必要なのはなぜ?
加熱の効率がアップする!
そもそも、レンジで加熱というのはどういうことなのでしょうか。
電子レンジのマイクロ波加熱というのは、波長の短いマイクロ波をつかい、食品を加熱させる方法です。マイクロ波で食品に含まれる水分を振動させ、摩擦熱を発生させるのです。水分を多く含む食品ほど、温まりやすくなります。
ラップには、鍋のふたと同じように温度を上がりやすくする、熱を通りやすくする、水分が蒸発しにくいといった働きを持っています。
鍋と違う点は、レンジで加熱をすると、食品の水分は短時間で蒸気になるということ。鍋をつかうより調理時間は短くなりますが、ラップをしなければ水分がとんでしまい、せっかくの短時間加熱も意味がありません。
水分や香りを逃がさない!
ラップをかけるメリットのなかで、一番ともいえる効果が「水分を逃がさないこと」です。レンジで食品を加熱すると、水蒸気が発生します。ラップをしていることで水分が逃げるのを防いでいるのです。
また、水蒸気がラップ内にたまることで、食品を蒸らす効果も生まれます。加熱後、しばらくラップをかけたままにしておくと、予熱で蒸らすことができます。この蒸らす効果は、チンする時間が短くなるためエコでもあるのです。
水分と同時に、ラップをかけておくと香りも逃げません。香りは人間の本能と深く関わっているといわれており、食品のおいしい香りは食欲を増進する効果があります。おいしく食べるためにも、香りを閉じ込めておけるラップがけはおすすめです。
におい移りしない、汚れにくい!
おいしい香りはよいものですが、いつまでもレンジ庫内ににおいが残ってしまうのは困り者です。一度ついてしまったにおいは数日とれないため、レンジをつかうたびに、ため息をついてしまうことに。
おいしい香りを閉じ込めることは、レンジ庫内ににおいを移さないことでもあります。また、チンして扉を開けた途端、レンジ庫内が汚れていてがっかり、なんてことありませんか。ラップをすればとび散りを抑えられ、庫内もきれいなまま。食事の前に、レンジ庫内を拭くこともありません。
電子レンジはマイクロ波を反射させて食品を温めます。庫内に汚れが残っていると、加熱効果が下がってしまうので、汚れのない状態がベストです。食事の前に拭き掃除しなければならないのは、ちょっとしたストレスです。食品をおいしくするだけでなく、気持ちよく食事をするためにも、ラップはひと役買っています。
ラップをかけないほうがいい場合って?
ラップは食品の水分を保つことが主な役割です。そのため、水分をとばしたほうがよい食品、天ぷらや揚げ物、焼き魚などはラップをしないほうがおいしく食べられます。これらの食品はラップをすると水分をとばすことができず、衣についてしまい、べちゃべちゃした食感になってしまいます。
また、牛乳やお茶、コーヒー、お酒などの飲み物はラップをしなくてもOKですが、突沸(とっぷつ)が起きる可能性があるので注意が必要です。加熱中や、チンと音がして扉を開けた際、ボンと水分が吹き出して驚いたことはありませんか?この現象が突沸です。
突沸は、温め過ぎが原因で起こります。液体の一部は沸騰しているが一部は冷たいという場合、スプーンでかき混ぜるなどの刺激を与えると、沸騰している部分が突然再沸騰するのです。レンジは構造上突沸が起こりやすいため、飲み物を温める場合は注意しましょう。突沸を防ぐポイントをまとめましたので、下記をごらんください。
・液体は容器の8分目にする、容器は口が広く、背が低いものがおすすめ
・加熱前にかき混ぜる
・カップに割りばしなどを入れると蒸気が逃げやすくなる
・温めすぎない
残念ながら万全の対策ではありませんが、これらを注意することで突沸が起きにくくなります。見た目は熱そうに見えなくても実際かなり熱かった、という場合があります。温めすぎてしまった場合、加熱が終わってしばらく待ってから扉を開けましょう。
おいしく安全に!ラップをかける注意点
ラップはただかければいい、と思っていませんか?ラップはかけかたで、食品をさらにおいしくしたり、また危険にもなるのです。
お皿にラップをかける時、ラップがピンと張るようにかけてしまいがちですが、このピンと張るかけかたがおすすめできない場合があります。ラップをピンと張ると、加熱時に発生する蒸気の力で破れてしまう可能性があるのです。この張りかたは温度が早く上昇し、食品が短時間で加熱されるので、短時間加熱する場合におすすめです。じっくり時間をかけて加熱する場合は、ゆるめに、ふんわりとラップをかけましょう。
また、つかっているラップは電子レンジ対応のものでしょうか。全てのラップが電子レンジ対応ではありません。電子レンジに対応していないラップは、熱で溶けてしまい、有害物質が食品についてしまうので注意が必要です。溶ける恐れのあるラップをつかわないようにしましょう。
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