ライター : 白井シェル

フリーライター

魅惑の香りをもつ吟醸酒

近年、海外での和食人気の高まりと共に日本酒の評価も上がっています。特に、フルーティーと評されることが多い吟醸酒はフレンチとも相性が良く、ミシュランの星を獲得するようなレストランでも提供されるほど。

このフルーティーな香りは吟醸香と呼ばれ、日本酒通を魅了し続けています。この記事では、この香りの秘密と人気の吟醸酒15選をご紹介します。

日本酒がフルーティーな香りを放つ理由

日本酒の吟醸香について

日本酒、特に吟醸酒を評する際に「フルーティー」という言葉を耳にすることがあるのではないでしょうか?

香りの元は吟醸酒に含まれる「酢酸イソアミル」や「カプロン酸エチル」といった化合物。この成分はメロンやリンゴなど果物にも含まれているので、「吟醸酒=フルーティーな香り」となるわけです。

吟醸香が生まれる理由

吟醸香は、日本酒の発酵が元で生まれます。醸造過程で精米歩合を高める「磨き」を高めると、米の栄養素が減り、酵母にとって過酷な状況で発酵がおこなれます。発酵する間に、吟醸香の元となるアルコール(高級アルコール属)が生成されるのです。

吟醸酒のおすすめの飲み方

上で見たように、フルーティーといわれる吟醸香は、日本酒の吟醸酒で感じることができます。

吟醸酒はフルーティーな香りを楽しむため、10℃~常温で楽しむのがおすすめです。食事の10分ほど前に、冷蔵庫から出しておくとちょうど良い飲み頃になります。

さらにグラスにもこだわってみましょう。口の細いワイングラスは、香り髙い吟醸酒にピッタリ!時にはさまざまなグラスを用意して、グラスによる香りと味の違いを感じてみるのも楽しいですね。

全部フルーティー!日本酒15選

1. きれいな甘みで旨味が濃厚。高木酒造「十四代」

ITEM

十四代 中取り純米吟醸 山田錦

¥40,600〜

内容量:1,800 産地:山形県 アルコール度数:16%

※2021年5月12日時点 価格は表示された日付のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、Amazon.co.jpおよびrakuten.co.jpおよびshopping.yahoo.co.jpで正確かつ最新の情報をご確認ください。
山形県村山市の高木酒造。3,500坪に及ぶ敷地内で「十四代」は造られています。冬仕込みの真っ最中は辺り一面雪景色。この雪があるからこそ、もろみの発酵がうまく進むんだとか。

覚えやすいこの「十四代」という名前には、ちょっとしたエピソードがあります。実は「十四代」のほかにも「十三代」をはじめ、「十五代」や「十六代」という名前を商標登録しようとしたところ、「十四代」以外のすべてが却下されてしまったとのこと。確かに数字を使った名前は商標登録が認められにくいのですが、それにしてもなぜ十四代だけ……?

「十四代」は非常に高級なプレミアム日本酒として知られた逸品。きれいな甘みと濃厚な旨味。めったにお目にかかることのない幻の一本です。ピーチやマスカット、ライチなどのフルーティーさが感じられます。
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