おでんの正式名は「関東煮」!? おでんは元々別の食べ物だった!

今までおでんだと思って食べていた大根やこんにゃく、実は「関東煮」という料理だったのです!関西では関東煮と呼んでいる人も多いんですよ。関東とつくのに関東人が知らないなんて!なぜおでんと呼ばれるようになったのか、関東煮とは何か、ご紹介します。

2018年10月15日 更新

関西ではおでんを「関東煮」と呼ぶ?

衝撃の事実が発覚しました。なんと、今まで私たちがおでんだと思っていたものは「おでん」ではなく「関東煮」という料理かもしれないのです。それを知ってか、関西にはおでんのことを「関東煮」と呼ぶ人も多いんですよ。そもそも「おでん」ってどういう意味なの?身近な料理にひそむ謎についてお教えします。

「おでん」と「関東煮」の違いは?

「おでん」は味噌田楽を指していた

寒い冬の心の支えといっても過言ではない「おでん」。ひらがな3文字のその名前の由来を知っていますか?言葉の響きだけでは、どこか「もったり」「どっしり」としていて、味わい深いだしをたっぷり吸った大根やぷるぷるのこんにゃくにぴったり合う気がします。

おでんを漢字で書くと「御田(おでん)」。「田」の字は、味噌田楽(でんがく)を表しています。味噌田楽は、豆腐やこんにゃく、里芋、ナスなどの食材を串に刺して、甘く味を調えた味噌を塗って食べる料理です。

「御」の字は、「御茶碗」「御返事」と単語の前につきますよね。「御田(おでん)」とは、味噌田楽のことを表した女房言葉だったのです。女房言葉とは、位の高い人の身の回りのお世話をする「女房」という役職の女性が使う、お上品な言葉のことです。

味噌田楽は、室町時代に登場した料理です。具材を串に刺して焼く「焼き田楽」と、具材を煮込んで作る「煮込み田楽」があり、どちらも「おでん」と呼ばれました。江戸時代になると、焼き田楽を「田楽」、煮込み田楽のことを「おでん」と呼ぶようになります

「煮込み田楽」は具材を昆布だしで煮込んで、甘い味噌をつけて食べられていましたが、銚子で醤油が作られるようになると、醤油や砂糖、みりんなどで甘からく煮込んで作られるようになります。煮込むだけで作れるおでんは関東に広まり、関西へも伝わりました。

関東生まれ大阪育ちの「関東煮」

具材を煮込んで醤油で味付けする「おでん」のことを、関西では「関東煮」と呼びました。読みは「かんとうに」ではありませんよ。「かんとだき」と読みます。早口な大阪の人々は「かんとう」ではなく「かんと」と読むんですね。さらに、関西では煮ることを「アラ煮(だき)」「大根を炊く」というふうに、「炊く」というのです。

関東風の煮込み料理ということですね。昆布だしで煮込んだ具材に甘味噌をつけて食べる「煮込み田楽(おでん)」と区別するためにこう呼んだのでしょう。さらに、昆布だしや薄口醤油を使った関西風の味付けにアレンジされ、タコや、さえずりと呼ばれるクジラの舌、牛すじなど、関西独自の具材が生まれ、発展していきました。

関東煮の誕生と広まった経緯については諸説ありますが、関東大震災の際に、関西の「関東煮」が関東へ逆輸入されて広まったという説が有力です。

日本最古の関東煮屋さんは大阪に!

日本一歴史のある関東煮(おでん)屋さんは、大阪の道頓堀にあります。その名も「たこ梅」。創業はなんと1844年!170年以上の歴史があるなんて驚きですね。初代の岡田梅次郎さんから5代目の哲生さんまで引き継がれ、大阪のこの街で愛され続けてきたのです。池波正太郎さんや開高健さんなど、多くの作家や文化人にも愛された名店です。

さえずり 1串900円

たこ梅の関東煮の目玉は、なんといっても「さえずり」でしょう!初代の梅次郎さんが初めて関東煮の具として使い、大阪中に広まったんだとか。希少なくじらの舌の部分を、丁寧に一週間以上かけて仕込んでいるのです。大阪を訪れた際は、ぜひ食べてみたいですね。
店舗情報
■店舗名:南たこ梅 (ミナミタコウメ)
■最寄駅:大阪難波駅
■住所:大阪府大阪市中央区難波1-7-16 現代こいさんビル 1F
■電話番号:06-6213-6218
■営業時間:16:00~22:00
■定休日:水曜日
■公式HP:http://takoume.jp/
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