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食欲の秋に食べたいお野菜は?
秋になると、サツマイモやかぼちゃ、なすや大根がおいしくなる季節。毎年この時期になると無性に食べたくなる野菜って、ありませんか?
秋に旬を迎える野菜のひとつに、「紅くるり」というものがあります。みずみずしくて柔らかく、ほんのり甘みがあります。最大の特徴は、ビーツのように鮮やかな紅色だということ。一体どんなお野菜なのでしょうか?
さつまいも…みたいな大根「紅くるり」
紅色でかわいい紅くるり。写真をみると、上から下まで紅色で、まるでサツマイモのように見えますよね。でも違います。実はこれ、大根なんですよ。正確には「紅くるり大根」といいます。
紅くるり大根は、愛知県の松永種苗が開発した大根。胴がふっくらしていてしっぽまで太く、手のひらサイズの小ぶりな根野菜です。小ぶりとはいえけっこうずっしりと重く、800gから1200gくらいあります。なんだかかわいらしい名前も魅力的ですね。
どうしてこんなに赤いの?
赤さのひみつはポリフェノール
紅くるり大根のビビットな色は、赤ワインなどに多く入っているアントシアニンというポリフェノールによるものです。アントシアニンは強い抗酸化作用があり、病気や老化の原因になる活性酸素を体から取り除いてくれる、注目の天然成分です。脂肪の吸収を抑えるほか、アンチエイジングにも役立つんですよ。かわいくて、おいしくて、おまけに身体にもいいなんて、いいこと尽くしですね。
外だけではなく中まで真っ赤
紅くるり大根は、皮だけが赤いという訳ではありません。ビーツのように、中まで鮮やかな紅色をしています。緑色の葉っぱとの対比が、とってもきれいですよ。皮も中身もポリフェノールたっぷりなので、美容にもいい大根です。
紅くるり大根のように中まで赤い大根には、ほかにも紅芯大根というのがあります。けれど、こちらは紅くるり大根と違って、赤と白がまばら。ここまで真っ赤なのはとてもめずらしいんですよ。
生でもおいしく食べられる!
紅くるりは大根なので、生でも食べるのに最適です。シャキシャキとしていて、ほのかな甘みを味わえます。中身の美しい紅色を活かして、サラダやマリネ、ピクルス、浅漬けにすると、料理にきれいな色を添えられて便利です。通常の白い大根と合わせて、紅白のツマを作るのもおすすめですよ。
インスタでは参考になる食べ方が色々とあがっていますよ。薄くスライスした紅くるり大根を、塩コショウしてオリーブオイルで和えたり、甘酢で漬けたり、角切りにしてぬか漬けにしたり。おしゃれなアイデアがたくさんです。もちろん、大根と同様に煮たり炒めたりしてもOKです。色落ちすることなく、きれいな紅色を保てますよ。
「紅くるり」を使ったレシピ
紅くるりの炊き込みご飯
紅くるり大根を煮ると、煮汁にも紅色が移ります。お米と一緒に炊けば、お赤飯のように鮮やかな炊き込みご飯に。
作り方は、炊飯器に米、酒、水を通常の水加減でセットし、塩、昆布と角切りした紅くるり大根、レンジ加熱したぎんなんを入れて、通常コースで炊くだけ。ちょっとしたお祝いごとに出しても、喜ばれそうです。
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