ライター : とも

子育てフードライター

冷蔵庫の寿命年数は?

多くの家電メーカーでは、冷蔵庫の寿命年数を10~12年程度としています。ただし、使用環境や使い方によって異なるため、一概に判断することはむずかしいです。

目安のひとつになるのが、国税庁が定めている「減価償却資産の耐用年数」。通常の方法で使用した際に効果が持続する年数を指し、冷蔵庫は6年とされています。

また、各メーカーが冷蔵庫の補修用性能部品を保有する期間を目安にするのもひとつの方法です。各メーカーとも生産終了から9年と定めていますよ。保有期間が過ぎると、故障してしまっても修理できないことがあるため、買い替えの検討が必要です。

冷蔵庫の寿命が近いと出る4つの症状

10年程度が目安といっても、問題なく使用できているものを買い替えるには抵抗がありますよね。ここでは、冷蔵庫の寿命が近くなると起こる主な症状を4つ解説します。

1. 庫内の冷えが悪くなる

冷蔵庫はJIS規格によって庫内の適正温度が定められています。冷蔵庫は2~5℃、冷凍庫は-20~-18℃が適正温度。庫内の食品がなかなか冷えなかったり、室温と差がなかったりするときは、庫内を冷やす冷媒回路や基板、部品などが故障しているおそれがありますよ。

2. 異音が続く

冷蔵庫の扉を開け閉めすると庫内温度が上がるため、温度を下げるためにコンプレッサーが動く音がします。庫内が冷えると音は消えますが、故障していると異音が続くことが。

また、最近の冷蔵庫は静音機能があるので、普段の生活で音が気になることは稀です。いつもと違う音が続く場合は、故障のおそれが考えられます。

3. 水が漏れる

冷蔵庫内や、冷蔵庫周辺の床が水漏れしている場合も、故障のおそれがあります。庫内の水漏れは、コンプレッサーの故障や製氷機の給水タンクが破損しているのが原因かもしれません。

庫内は水漏れしていないのに、床だけが濡れているときは冷蔵庫背面のドレンパンから水があふれているケースが考えられます。ドレンパンは、霜が溶けた水をためておく部品。ドレンパンを掃除することで改善することがあるので、試してみると良いでしょう。

4. 氷ができない

庫内の冷えが悪くなると、製氷機能に影響が出ることがあります。製氷機の給水タンクを正しくセットしても氷ができないときは、冷媒回路が故障しているおそれがあります。
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