ライター : ☆ゴン

北海道民愛飲のご当地ドリンク「ソフトカツゲン」

「ソフトカツゲン」とは、雪印メグミルクが販売している乳酸菌飲料で、北海道でしか売っていない地域限定商品。牛乳と同じように紙パックに入っていて、青いパッケージに白抜き文字で商品名が書かれています。長きにわたって、北海道民に愛され続けてきた人気のドリンクです。

「カツゲン」の名前の由来と製品の変遷

元は昭和初期に中国に駐屯していた、当時の帝国陸軍兵士の栄養飲料として開発されたもの。「勝つ」にかけた「活」と、「牛乳の素」の「素」を合わせて、「活素(かつもと)」の名で呼ばれていました。これがその後のカツゲンのはじまりです。

1956年に"活力の給源"「雪印カツゲン」として、北海道の消費者向けに発売されます。その後、牛乳の宅配がスーパーでの販売に、瓶入りが紙パックになるなど市場は大きく変遷。消費者の嗜好の変化もあり、1979年に「ソフトカツゲン」へ改称し、飲みやすい味にリニューアルされ、現在に至ります。

当時のカツゲンとソフトカツゲンは味が違う

発売当初のカツゲンはすべて瓶入りで、いまのソフトカツゲンと比べて色や味が濃く、とろみのある飲み口が特徴です。ほんのり甘くてさっぱりしたソフトカツゲンとは、また違った風味。当時を知る人からは、その味を懐かしむ声もありました。

そんな意見を反映してか、発売60周年を迎えた2016年には、期間限定の「あのころのカツゲン」が復刻販売。発売後たちまち品切れになるほどの人気で、年齢層に関係なくたいへん好評だったそうですよ。

ソフトカツゲンのカロリーはどれくらい?

ソフトカツゲンのカロリーは、200ml(コップ1杯)当たり107kcalです。(※1)牛乳は、生乳や加工乳などのいろんな種類があるため、「普通牛乳」で計算。牛乳の比重は“1.032”なので、200mlは約206gに相当します。よって牛乳のカロリーは138kcalです。(※2)

飲むヨーグルト(加糖)の場合、比重は“1.036”なので、200mlは約207gに相当します。よってカロリーは135kcalです。(※2)こうやって比較してみると、ソフトカツゲンは糖分が入っているわりに、低カロリーだといえますね。

ソフトカツゲンの栄養価は牛乳より高い?

元は兵士のための栄養飲料として作られたものなので、栄養価が高そうに思えますが、実際はどうなんでしょうか。普通牛乳と比較してみます。ソフトカツゲンのおもな栄養成分は、200ml(コップ1杯)当たりたんぱく質が1.1g、カルシウムが34mgです。(※1)

一方の牛乳は約206gで換算すると、たんぱく質が6.8g、カルシウムが227mgとなります。(※2)最初の「活素」や初期の「カツゲン」については、データがないのでわかりません。カツゲンを飲みやすくした現在のソフトカツゲンは、栄養成分だけを見ると、やはり牛乳には敵わないようです。

販売されているカツゲン商品のラインアップ

定番中の定番!プレーンタイプの「ソフトカツゲン」

1956年の発売以来、名称や味わいの変更、リターナブル瓶入りから紙パックへと、数々の変遷を経てきたソフトカツゲン。各社からいろんな乳酸菌飲料が販売されていますが、北海道民にとってはソフトカツゲン一択のみです。60年以上たったいまでも、このドリンクに対する愛着は変わりません。

ITEM

北海道限定 雪印メグミルク ソフトカツゲン

¥2,200〜

内容量:1,000ml×6本セット 賞味期限:製造後15日間(開封後はすみやかに飲んでください) 保存方法:要冷蔵で10℃以下

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