ライター : yuitoss

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乳酸菌は殺菌されて効果はある?ない?

乳酸菌は、殺菌されると作用がないと言われることもありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

日本乳業協会では、ヨーグルトの乳酸菌は加熱することで菌が死滅し、生きた菌で得られる整腸作用はなくなってしまうと発表しています。しかし、死滅していても免疫刺激作用、体内で不要なものを吸着し排出するはたらきがあるとされていますよ。

なので、生きた菌や死滅した菌を摂り入れても、それぞれ特有の作用が期待できるということがわかりますね。(※1)

殺菌された乳酸菌のはたらきは?

前述した通り、死滅した菌は生きた菌と同様の作用は期待できませんが、さまざまな機能性があることがわかっています。

免疫を調整する機能

殺菌乳酸菌は、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎などのアレルギー反応を抑制し、緩和するはたらきがあります。花粉の症状や皮膚炎に悩んでいる人には嬉しい作用ですよね。

また、インフルエンザウイルスに関しても、感染を対策する作用が期待できるようです。(※2)

体脂肪を低減する作用

殺菌乳酸菌を一日1本18週摂り入れた結果、腹部内臓脂肪面積や全体脂肪面積の減少がみられたという報告があります。※肥満度が正常高値から肥満1度の人に向けた試験の結果です。

また、コレステロールを排出するアポリポプロテインA-1の数値も有意に増加したことから、コレステロール値の変化にも期待ができそうですね。(※2)

精神的なストレスの緩和

殺菌体を4週間摂取したところ、不安感といった精神状態や睡眠の質を改善することが研究結果でわかっているようです。

また、ストレスマーカーであるコルチゾールの濃度が低下したことから、ストレスの緩和にも作用が期待できることもわかります。(※2)

なぜ殺菌した乳酸菌を使用する?

菌は生きたままでも良いのに、どうしてわざわざ殺菌してしまうの?と思う人も多いはず。

その理由は、食品や飲料に利用する際は死滅している菌のほうが活用しやすいからです。生きた菌の場合、pHや温度などを考慮する必要がありますが、死滅した菌は酸を生成しないため、食品の風味を変化させないという利点が。

そのため、近年では死滅乳酸菌を利用した食品が多く市場に出回っていますよ。(※2)
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