矛盾してない……?「乳酸菌飲料(殺菌)」って飲んで意味あるの?

「生きたまま腸まで届く」と書かれた商品がもてはやされるなか、乳酸菌殺菌と言うまったく逆をゆくネーミングが混乱を招いています。でも実は、乳酸菌にとって大切なのは生死ではなく、腸まで届いて活躍することだったんです。真相やいかに……!?

2016年12月6日 更新

生きたまま腸にいけない悲しき運命?

生きたまま腸まで届く。

このようなキャッチフレーズが書かれた飲料水、発酵食品をよく目にします。と言うか、食べています。生きたままって書いてあると、体にいいことしかなさそう……と、目をキラキラ輝かせていることでしょう。

ところが最近、ネット上で、乳酸菌を利用して作られた商品のラベルに「乳酸菌(殺菌)」と書かれているけどこれは一体……?と、話題騒然。生きていると信じて疑わなかったはずの乳酸菌がどうして、殺菌(消滅)されているのでしょうか。

混乱とも言えるこの事態、今までのあなたの常識を覆す驚きの事実が潜んでいたのです。では早速、その真相に迫ります。

乳酸菌 殺菌て見たことない?

子どもから大人まで、老若男女問わず不動の人気を誇る飲み物、カルピス。このカルピスのラベルをよく見てみると、下の方に「乳酸菌飲料(殺菌)」と書かれています。乳酸菌が含まれている身近な食品は、ヨーグルト、チーズ、ワイン、日本酒など。

数年前から、「生きたまま腸まで届く」というフレーズが用いられた商品が注目されはじめました。以降、次々に新作が登場し、今ではおやつとして食べられるスナック菓子も販売されています。なぜ「生きたまま」をこんなにも強調するのかと言うとそれは、乳酸菌は熱にとても弱いから。こちらは後ほど、詳しくお話しましょう。

ここから本題に入ります。まずは、次の大見出し下の本文をご覧ください。

そもそも乳酸菌て?

乳酸菌、乳酸菌と先ほどから何度も連呼していますが、具体的に何のことか分かりますか?大半の人が腸にいい、便秘の改善につながる、と答えるでしょう。

そもそも「乳酸菌」とは、ブドウ糖・オリゴ糖・乳糖などの糖を栄養にして発酵し、乳酸を作る微生物の総称のこと。乳酸菌で作られている食べ物を口にしたとき、酸っぱいと感じるのはこのため。ちなみに乳酸菌の種類は、現在確認されているだけでその数なんと600種類以上もあるそうです。

乳酸菌の何がすごいって、善玉菌を増やす力に長けているといこと。善玉菌には、腸のぜん動運動の働きをよくする働きがあります。つまり、乳酸菌を含む食品を積極的に食べれば、善玉菌が増えて便の通りがよくなるというわけなんです。このほか、免疫力を高めるなどさまざまな健康効果を持つ乳酸菌は、私たちの腸内の環境、いや、体を健やかに保つうえで欠かせない存在と言えるでしょう。

体温で衰弱、胃酸でボロボロ

私たちが健康な体を維持するために「どんどんヨーグルトを食べればいいんだよ」、とは言えません。と言うのも、乳酸菌は熱にとても弱い性質があるからです。

体の中に取り込まれた乳酸菌は、鮮度を保ったまま勢いよく胃腸へ向かって走り出します。が、食道を通っている間に消化液によって勢力が衰えてゆき、胃酸にもやられて、腸に辿り着いたときには戦力外通告状態に……。ゆえに、本来の力を発揮するには生きたまま腸まで届くことが大切だとされてきたんです。

こんなにも「生きたまま」の重要性を訴えておきながら、肝心の乳酸菌を殺菌してしまったら混乱するのも当然。乳酸菌は生きて腸まで届いてこそ、はじめてその力を発揮するのであれば、殺菌は言語道断と受け取らざるを得ません。

ところが調べてみると、消滅したからと言って意味がなくなるわけではない……という衝撃の展開が待ち受けていました。
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yuitoss

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