ライター : sakura

フレッシュな銘菓「はっさく大福」

八朔発祥の地で生まれた銘菓

八朔は広島県の因島(いんのしま)が発祥の果実です。そしてはっさく大福は1983年、因島大橋が完成したのを機に、フルーツ大福の一種として開発された歴史と伝統のある名物餅です。広島では、今や、はっさく大福の知名度は、広島名物「もみじまんじゅう」に勝る勢いだとも言われています。 はっさく大福とは剥いた八朔の果実を白餡で包み、それをみかん餅で再度包んだ、八朔そのものを表現した商品です。旬の八朔を使用しているため、販売期間は10月中旬から翌年8月中旬まで。夏が終わると、八朔が実る秋が待ち遠しいわけですね。また、生の果実を使用しているため、賞味期限は冷蔵庫で3日と短いので注意が必要です。

はっさく大福の元祖は「かしはら」

はっさく大福は「かしはら」の二代目が考案した柑橘系フルーツ大福のひとつです。もち菓子の「かしはら」は1941年、八朔発祥の地・因島に誕生しました。「かしはら」の柑橘大福はすべて、蒸した温州みかんと餅米を石臼と杵でついたみかん餅で作られています。 ソムリエの田崎真也氏と作家の内館牧子氏ははっさく大福の評判を聞き付け「かしはら」を訪れたことがあるそうです。両氏は『田崎真也ワイン誌』と『絶品お取り寄せ手帳』で、はっさく大福を絶賛しています。両氏お墨付きの逸品なんですね。

もち菓子「かしはら」のはっさく大福

はっさく大福ができるまで

因島特産のフルーツを使ったお餅を開発するなか、因島が発祥の地である八朔を商品化しようと、八朔の皮を使用してみたり、こし餡、つぶ餡、白餡を試すなど、ずいぶんと試行錯誤したようです。また、はっさく大福で使われている八朔は、皮剥きから果実の取り出しまですべて職人さんの手作業でおこなわれています。そうした努力があって、おいしいはっさく大福が完成したんですね。

はっさく大福の商品情報

かしはらの「はっさく大福」は、1個160円(税込)。原材料は、餅米、白餡、はっさく、砂糖、みかん、酵素です。消費期限は製造日を含めて3日間ということで、その新鮮さがうかがえます。 はっさく大福は15度から20度くらいがおいしく食べられると言われていますが、温度によって硬さが変わるので、自分好みの固さをみつけるのも楽しみのひとつですね。
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