ライター : tep

監修者 : 藤橋 ひとみ

管理栄養士 / 東京大学大学院医学博士課程在籍

ゴーヤジュースとは

沖縄料理に欠かせない食材「ゴーヤ」。さまざまな栄養素が含まれている、優秀な野菜です。しかし、「ニガウリ」という別名から分かるように独特の苦味があるので、そのままではあまり好きじゃない……という方もいらっしゃると思います。 そんなゴーヤの栄養を、簡単においしく摂れるとして注目を集めているのが「ゴーヤジュース」。普通のゴーヤが苦手でも、甘みを加えているのでこれなら摂取しやすいですよ!

ゴーヤに含まれている栄養成分

夏に旬を迎えるゴーヤは「夏野菜の王様」といわれるほどビタミンを始めさまざまな栄養成分を含んでおり、健康野菜として人気を集めています。 その鮮やかな緑色の見た目から緑黄色野菜と思われがちですが、β-カロテン量は意外と少なく、淡色野菜に分類されます。夏の栄養補給にぴったりな、ゴーヤに含まれている注目の栄養成分をご紹介していきます。(※1)

ビタミンC

ゴーヤはビタミンCを豊富に含む食材として知られます。通常、ビタミンCは加熱すると分解されやすい性質がありますが、ゴーヤに含まれるビタミンCは熱に強く、調理してもしっかり吸収することができると言われています。 ビタミンCは、肌を内側から支えているコラーゲンの生成に欠かせない成分です。また抗酸化作用があり、ビタミンEとともに活性酸素を除去して細胞を守る働きも。不足すると疲労感が増したりイライラしやすくなったり、貧血の症状が現れることもあります。(※2,5)

葉酸

ゴーヤに含まれる栄養成分のなかでも、特に注目していただきたいのが女性に不足しがちな葉酸です。18歳以上の女性は葉酸の一日の推定平均必要量が200μgですが、ゴーヤには100gあたり72μgの葉酸が含まれています。(※1,3) 葉酸はビタミンB12と協力し赤血球の合成をサポートしているため、葉酸を積極的に摂取することで貧血の対策につながります。(※2)

食物繊維

ゴーヤには、水に溶けにくい不溶性食物繊維が豊富に含まれています。不溶性食物繊維は水分を吸収して便のカサを増やすことにより、大腸を刺激して便を排出しやすくする働きがあります。(※4)

モモルデシン

ゴーヤ特有の苦味の成分である「モモルデシン」は抗酸化作用が認められており、胃腸の粘膜を守る働きがあります。そのことにより胃腸の動きを活性化させ、食欲を増進させる効果が期待できます。(※5)
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