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背筋も凍るこんにゃくの英語名
「ぷるぷる」、「ぷりっぷり」、「ぷるんぷるん」……ダイエット食としておなじみの「こんにゃく」を擬音語で言い表すと、こんなチャーミングな表現が思い浮かぶ人もいるのでは?見た目もさることながら、食べたら決して忘れない弾力のある食感は、単なる食材といえど私たち日本人にとって愛すべき対象ともいえます。
英語では呼び方がふたつ
みなさんは、こんにゃくの英語名を知っていますか?最近では「Konjac(コンジャック)」という呼び名に変化してきたようですが、そもそもは別の言い方が一般的でした。なぜ名称が変わったのか、その裏には、なんと悪魔が関係しているというのです……!
こんにゃくと悪魔
悪魔と契約を取り交わしてしまったがために、こんにゃくは今日の人気を得ることができたのか?または、悪魔的なおいしさがゆえに命名されたポジティブな意味なのか?今回は、そんな日本人にはとうてい受け入れがたいこんにゃくの英語名の由来と、なぜ名前が変わってしまったのか、その秘密を探ってみます!
その名も「悪魔の舌」
こんにゃくの英語名、ズバリ「devil's tongue starch paste(デビルズ タン スターチ ペースト)」。直訳すると、悪魔の舌の粉のペースト……おそろしい名前だと思いませんか。
「Devil Fish(たこ)」を筆頭にデビルとつく食材は数あれど、より形態の具体性をもたせた"悪魔の舌"という名前からも、どれだけ欧米人がこんにゃくによくない感情を抱いているか伺い知ることができます。
では、そもそもなぜネガティブな呼ばれ方をされていたのでしょうか。実は、こんにゃくの原料となる「こんにゃくいもの"花"」に謎を解く鍵がありました。
悪魔の舌と呼ばれる理由
こんにゃくは、粉状にしたこんにゃくいも球茎を水一緒にこねたあと石灰乳、炭酸ソーダ水溶液など水に溶いたものを混ぜて煮沸し成形すると、馴染みが深いあの形ができあがります。その原料となる植物がこちら。
原料となるインドネシア原産のこんにゃくいもの花の特徴は、鮮血を浴びたような真っ赤な色味。口をぱっくりと開いたように花弁が広がり、中心部からは毒々しい花序軸と呼ばれる棒状の部分が天に向かってそびえています。
すでにお察しの方もいるように、その様子はまさに、
悪魔の舌、そのもの。
また、こんにゃくいもの花は腐臭ともいえる強烈な匂いを放ちます。見た目のグロテスクさとあいまって悪魔のイメージが定着したのかもしれません。
さて、こんにゃくの原料となるこんにゃくいもの花に由来していることがわかったところで、続いては世界のこんにゃく事情もご紹介しましょう。実は味や見た目、香りなどすこぶる評判が悪いようなんです。
まるでスライム?海外におけるこんにゃくの知名度
日本発祥のこんにゃく。海外の人から見ると、「スライムみたい」「これは食べものじゃない」「あの灰色の塊はちょっと……」など、大概はネガティブな印象をもたれているようです。
調べてみたところ、どうやら世界的にこんにゃくのような食感をもつ食べものは存在しないそう。やはりあのプリプリとした弾力が海外の人にとってはありえないポイント。さらにちょっと生臭い感じも苦手と感じる人も多く、私たちから見るドリアンやシュールストレミングのような珍妙グルメという立ち位置といえるかもしれません。
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