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牛乳はふつう殺菌が必要な飲み物
私たちの生活に欠かせない食材のひとつともいえる「牛乳」ですが、日本では、大多数の牛乳は「高温殺菌」の製法で作られていることをご存じでしょうか?
もっと詳しくいいますと、120~130度で数秒で殺菌する「超高温殺菌」と、75度で15秒殺菌する「高温殺菌」のふたつに分かれ、あとは62~65度で30分間殺菌する方法を「低温殺菌」と呼びます。当然低温殺菌のほうが手間も時間もかかるわけですが、その分甘みも感じられておいしくなるんですよ。
低温殺菌の牛乳は、スーパーで売られているところもありますので、買ったことがある方もおられるかもしれませんね。高温殺菌の牛乳と比べるとお値段は少し高くなりますが、味にはたしかに違いがあります。その甘さにハマる方もいるようです。
ところが今回ご紹介する「想いやり生乳」は、まったく殺菌処理をせず、本当のしぼりたての味を楽しめるという画期的な牛乳なのです。
ワンランク上の牛乳「想いやり生乳」
「想いやり生乳(せいにゅう)」は、北海道の中札内村にある想いやりファームで作られています。通常殺菌して作られるはずの牛乳を、無殺菌で作るという夢のような商品なんですね。生乳は乳牛からしぼった乳のことを指し、牛乳は生乳を原料として加工したものであり、私たちは同じもののように感じてしまいがちですが、実は別物なのです。想いやりファームは日本で唯一生乳を販売している牧場なんですって。
本当の味がわかる
想いやり生乳はさらっとした飲み口ですが、驚くほどにクリーミーな風味と甘さがあり、特にふたを開けた最初の一杯は濃厚で甘みが強いのです。普通の牛乳のようにベトッとした後味は残らず、生乳をそのまま堪能できる贅沢なひと品です。これが殺菌していない効果、しぼりたてのまま、フレッシュなおいしさが届けられる秘密なんですね。
なぜ殺菌の必要がないのか?
殺菌の必要がないということは、つまり生乳の中に雑菌を発生させないということですが、これがとてつもなく大変な作業なのです。生乳を無菌状態でキープするというのは、至難の業なのだとか。衛生面で細心の注意を払って機械の洗浄など安全管理も徹底的におこなう……。それでもおいしく本来の生乳の味をお客さまに届けたい、そんな願いを込め、想いやりファームのスタッフさんが一丸となって、想いやり生乳は日々作られています。
気になるお味は?
先ほども述べましたが、あっさりした後味で、いわゆる「牛乳臭さ」が全く感じられないのです。のどごしがよく、ゴクゴク飲めるけれど濃厚でクリーミー。牛乳が苦手な人もこの生乳ならば飲めるのでは?といった感想も見受けられました。
想いやり牛乳が飲めるお店
もちろん想いやりファームには直売所がありますし、東京都内では伊勢丹、そのほか自然食品を取り扱うお店では販売されているところもあるようです。公式サイトにて、都道県別で検索して見られるようになっていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
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