ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

アルファ米(アルファ化米)とは?

非常食の定番である「アルファ米(アルファ化米)」。なんとなく聞いたことはあるけれど、実際どんなものなの?という方も多いのではないでしょうか。アルファ米とは、簡単に言えば、一度炊いたご飯を乾燥させたもの

アルファ米は、加水加熱でデンプンをアルファ化(糊化)させてから急速に乾燥させます。長期保存が可能で、お湯か水を注ぐだけで食べられるため、非常食として大変重宝されていますよ。

アルファ米の味は?

アルファ米は、炊飯器で炊くご飯に慣れている私たちからすると、やはりポソポソとしたパサつき感は否めません。しかし、近年のアルファ米は製法が進化し、ひと昔前のものよりかなりおいしくなりました。やわらかく、普通のご飯として十分に食べられますよ。

フリーズドライとの違いは?

フリーズドライとアルファ米を比較すると、その食感は大きく違います。フリーズドライとは、冷凍のまま完全に乾燥させたもの。お湯やお水を入れると比較的早く戻るのが特徴です。しかし、乾燥させて水分を取り除く工程で、素材にたくさんの穴が開いてしまい、パサパサな食感になってしまいます。

一方アルファ米は、素材の構造はそのままで乾燥させます。そのため、お湯やお水で戻したときに、ご飯のもちもちした食感と噛みごたえが味わえます。

アルファ米の賞味期限

アルファ米のメリットは何といっても保存期間の長さ。賞味期限は、おおよそ5年間と言われています。

アルファ米は、常温で長期保存できるように乾燥させ、パッケージには酸素を通しにくい素材を採用するなど、腐敗や酸素による影響を防ぎながら、おいしさを保っています。

アルファ米は、その保存期間の長さから、あらゆるシーンで活用されています。現在では非常用の保存食としてはもちろん、登山やキャンプなどのレジャー用食品として、また日常のレトルト食品として利用している方も多いですよ。(※1)

アルファ米の作り方

一度炊いたご飯を乾燥させて作るアルファ米。水を入れるだけで食べることができ、万が一のときの非常食としておすすめです。アルファ米は自分で作ることも可能なので、ぜひ挑戦してみてください。

アルファ米は自作が可能!

アルファ米は米と水があれば作ることができます。炊いたご飯を水洗いし、乾燥させたらできあがり。防災訓練やアウトドア教室などでアルファ米の作り方を教えてくれるところもあります。市販のアルファ米は少しお値段が高いので、自分で作ってみたい方は参考にしてみてくださいね。
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