目次
小見出しも全て表示
閉じる
女性に人気の野菜「トマト」
好きな野菜といえば「トマト!」という女性は多いですよね。トマトにもいろいろな種類がありますが、今回は、テレビや雑誌でも取り上げられるなど注目を集めている「光樹(こうじゅ)とまと」をピックアップ。濃厚な甘さ引き立つ味わいで、国内をはじめ海外からも評価を受けています。トマト好きな方に、ぜひチェックしてほしい品種です。
そもそもトマトが注目されたきっかけは、リコピンの栄養効果。赤色色素であるリコピンが、有害な活性酸素を抑えることで注目され、その作用はカロテンの2倍、ビタミンEの100倍あるといわれています。その高い抗酸化作用から老化予防、また美容にも良いことが知られ、またたく間に人気の野菜になりました。
今では、どのスーパーへ行っても、トマトの売り場は非常に広くとられ、その人気ぶりを伺うことができます。桃太郎トマトといわれる主流の品種から、ミディトマト、フルーツトマト、ミニトマトまで、さらに赤や黄色、オレンジなど形も色も様々な品種が出回っています。
また、値段に関しても、普段使いのトマトから、贈答用として立派に箱詰めされたものまで色々とあります。一部ご紹介すると、最高級フルーツトマトといわれる高知県産の「徳谷(トクタニ)トマト」は、超A級というランクのフルーツトマトで、なんと1箱15個入りで10,000円で販売されています。
土壌や栽培環境、味や品質によって、値段も形も色も非常に豊富な種類がある野菜です。
日本での栽培が始まったのは
トマトは中南米のアンデス山脈が原産地といわれ、日本には明治時代に食用として伝わり、栽培は昭和に入ってからといわれています。
そんな数あるトマトの中でも、今回は「光樹(こうじゅ)とまと」という品種をご紹介します。
「光樹とまと」とは?
光樹とまとは、佐賀県川副町(かわそえまち)で作られているトマト。川副町は、有明海に面した町で、空港があり、関東や関西へ向かう佐賀県の玄関口として知られています。
飛鳥時代の干拓によって、町の歴史が始まったといわれる川副町。やがて、海のミネラルを豊富に含んだ肥沃な土地で、農地改革が始まりました。お米や大麦、小麦などの栽培をし、また有明海沿岸部では海苔の養殖も行っています。
そんな川副町でトマトの栽培が始まりました。平らで起伏が少ない地形をいかし、たっぷりと浴びる太陽の光。有明海から流れる豊富なミネラルを含んだ潮風。こうした風土が栄養豊かなトマト栽培につながっています。北九州の中では、比較的温暖な気候にも恵まれているそうです。
太陽の光をいっぱいに浴びた光り輝くようなトマトの樹という意味を込めて「光樹」と命名されたトマトです。
おいしさの秘密
どのようにして作られている?
光樹とまとは、大玉トマトの一種で、選果基準をクリアしたものだけを出荷するブランドトマト。通常栽培する他のトマトと比べて、長く樹で熟してから収穫しています。そうすることで、糖度が上がり、また栄養価も優れたトマトが育ちます。
ブランドとして認められる味を追い求め、妥協を許さない栽培作りから、価値あるトマトが生まれます。その結果、現在は佐賀県特別栽培(減化学肥料・減農薬)の認証も受け、安心して食べることができるトマトです。
ゼリー状が溢れるジューシー感
見た目は真っ赤な色をしていて、形は少しゴツゴツとしています。無骨で力強い印象。重みもしっかりあって、ハリとツヤ感があります。ピンと元気に張ったヘタは濃い緑色をして、鮮度が細部にまで伝わってくるトマトです。
味は、非常に濃厚で、甘さと酸味のバランスがちょうどよく上品な味わい。あと引くおいしさです。
半分に切ってみると、ゼリー状の部分が溢れ出すくらい、ジューシー感たっぷり!しっかりとした実で、ヘタの切り口も濃い緑と真っ白な箇所のコントラストがはっきりして、ハリ感が伝わってきます。しっかり実が詰まっており、果汁たっぷりなトマトです。
ちなみにトマトの旨み成分、グルタミン酸は、果肉より種の周りのゼリー状に含まれているといわれています。生で食べるのはもちろん、加熱する時もゼリー状の部分を余すことなく使ってみてください。
ANAのファーストクラスで採用
そのおいしさの理由から、2016年3月〜5月までの間、ANAのファーストクラスで提供されていました。その調理法とは、蒸し煮にした色々な野菜に光樹とまとを使ったソースを回しかけていただく、冷製野菜。トマトの甘さを引き出したソースが、他の野菜の旨みをまとめて、口の中で一体となる極上の味わい。まさにファーストクラスならではの渾身の一皿として提供されていた料理であったことが想像できます。
- 1
- 2
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
フード&ドリンクの人気ランキング