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カラフルで優しい、昔ながらの富山のお菓子
こんにちは、富山在住のSUZUKIです。初夏の陽気に誘われて、富山駅周辺も観光客の方が増えてきました。
富山といえばホタルイカや白エビなど海のものを想像される方が多いと思いますが、一方では米作も盛んでおかきなどの米菓もたくさん作られています。
今回は、その中でもとりわけカラフルで目を引く「かんもち」というお菓子を紹介したいと思います!
かんもちとは?
かんもちは寒餅と書き、寒さが最も厳しいとされる寒中の期間に餅をつき、約1ヵ月間に渡って風にさらして乾燥させたもので、かつては農家の人々が保存や農作業中のおやつとして作っていたもの。
主に日本海の湿った風に影響を受けない山間部の農村で受け継がれ、地域によっては「氷餅(こおりもち)」「こん餅」と呼ばれています。
家の軒先や蔵で寒風にさらされるかんもちは農村を代表する冬の風物詩でしたが、最近の住宅スタイルや生活様式の変化から、かんもちをつくる農家は少なくなったそうです。
現在では地域の特産品として生産されるようになり、富山県民のみならず、観光の方々にも人気のお菓子となりました。
かんもちには様々な色がありますが、全て地元産の天然の食材を練り込んで生まれた色で、添加物や保存料も一切使われていません。
今回購入したかんもちは、ヨモギ、くちなし、しそ、古代米、昆布、のり、黒豆、黒砂糖、えび、ビートの10種類。
もち米特有の芳ばしい香りと、さくさくとした歯ごたえが特長的です。
かんもちの作り方
寒の入りの1月上旬〜寒明けの2月上旬にかけて寒餅づくりが行われます。
1. コシの強さに定評がある地元産の「新大正もち米」で餅をつく。
2. ついた餅に空気が入らないようこねた後、木型に入れて寝かせ、ほど良く硬くなったところで厚み4〜5mmに機械で切る。
あまり厚いと焼いたときに芯が残り、薄すぎると餅が割れてしまうので加減が重要。
3. 切った餅を1枚1枚、丁寧に紐で編み吊るしていく。
4. 室内の乾燥上で自然乾燥。風通しなど湿気管理に気配りしながら干しあげていく。
今回ご紹介するのは、食彩工房たてやまの「立山権現かんもち」です。
小窓からカラフルなかんもちが覗いています。
箱から出すと「塩味」と「甘味」の2種類に分かれています。
開封。手に持つとずっしり中身の詰まった重みを感じます。
ビート(左)、えび(中)、古代米(右)
昆布(中)、くちなし(右)
黒糖(左)、黒豆(中)、よもぎ(右)
かんもちの食べ方
電子レンジの場合 : 受け皿に紙を敷き、その上に寒餅を4枚置いて600Wで約2分〜2分半温めます。
オーブントースターの場合 : 2〜3枚を裏表返しながら約3〜5分焼きます。
ではさっそく試してみましょう! こちらがレンジで温める前。
かなりの速度でぷくーっと膨らみ…こちらが温めたあと。 予想以上の大きさです!
面積は4倍、厚みは2倍くらい? とーっても大きく膨らみました!
手に持つと大きさがわかりますね。レンジで温めるだけなのに、とってもさくさくで軽い食感に変わります。
冷めてもさくさく感はキープされますが、やはり熱々の出来立てがおいしいと思います♪
また「甘味」「塩味」とありますが、どちらも甘すぎず、しょっぱすぎずの優しい味で、お子
さんにも安心して食べていただけると思います。
なお少し手間はかかりますが、加熱前に天日干しするとより風味が増すとのこと。そのほかにも油で揚げたり、炭火で焼いてもおしいそうですよ。
かわいい富山のお土産として、かんもちを選んでみてはいかがでしょうか〜?
食彩工房たてやま
住所:富山県中新川郡立山町金剛寺270
TEL:076-463-5700
ネットショップや、その他販売店でも購入できます。詳しくは食彩工房たてやまのHPをご覧下さい。
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