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バターとマーガリンの違いって?
バタートーストを作るとき食パンに塗るものは何をお使いですか?
バターではなくマーガリンを使っている方もきっと多いですよね。でも実はファットスプレッドを使っている方がもっと多いかもしれません。
バター?マーガリン?ファットスプレッド?いったい何が違うのでしょう。
まずは、この3つの違いをおさえておきましょう。
バターとマーガリンの違いは脂肪分
まず、バター。バターに含まれる脂肪は牛乳の脂肪分のみで、乳脂肪分は80%以上のものを指します。
マーガリン類は植物性の脂肪からできていて、コーン油、大豆油などが使われます。こちらも油脂含有率80%以上と定められています。
(参考;一般社団法人日本乳業協会)
ちょっとヘルシーなファットスプレッド
そして、マーガリン類の中でも油脂含有率が80%未満のものはファットスプレッドと呼ばれます。
私がいろいろ食べてきたなかでは、ファットスプレッドには塩分も控えめのものが多いように感じます。
ざっくり言うと、ファットスプレッドは“マーガリンのちょっとヘルシーバージョン”ということですね。
上の、“パンにはやっぱり…”でおなじみの商品も実は「マーガリン」ではなく、パッケージの右下に書いてあるとおり「ファットスプレッド」なのです。
まったくタイプの違うバター4種類
さて、バタートーストについて語り尽くすこの連載ですから、やはりバターにもこだわってみましょう。同じ食パンでも塗るものによって味わいが変わるので、トーストを食べるのが楽しくなっちゃいますよ。
発酵バターと非発酵バター
ところでバターには「非発酵バター」と「発酵バター」という分類があるのをご存知でしょうか?
日本では、牛乳からそのまま作られている非発酵バターが主流です。それに対して、海外のバターはほとんどが乳酸菌により発酵させて作る発酵バターです。発酵バターは香り高くなり、ヨーグルトのようなほのかな酸味も生まれ、鼻に抜ける風味が増すのです。
今回はこの分類もふまえて、ちょっと珍しいバターや面白いバター4種類を選んでトーストにしてみました。
1. ニュージーランドの大地が育んだバター
ビスケットのようなパッケージのバター。”マーガリンフード”が名前の由来という、マーガリンで有名な「マリンフード」の商品です。
ニュージーランドで作られるバターは、放牧で牧草を食べた牛のミルクを原料とするため、カロテンが多く色が黄色っぽいと言われます。まさにそのイメージ通り、開けた瞬間「黄色い!」という印象。
写真のように「雪印北海道バター」と比べてみると、その色の違いにビックリです。
バタートーストにすると、味も最初「ガツン!」と濃く感じます。パッケージのイメージ通り、バター味の効いたクッキーやビスケットのような強さがありました。
ところが、後味がないのです。ちょっと香りの強い食パンにつけると、後味はパンの味になります。
このバターを塗ってから食パンを焼くと甘味は出ますが、最初のガツンとした味が弱まり、後味もないので、良さが消えてしまいます。
二度塗りせずに、焼いてから塗って食べるのがおすすめです。
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