2. 幸せいっぱい!フランス産発酵バター

フランスの発酵バターと聞けば、それは「おいしい」の代名詞と思ってしまうくらい人気が高いですね。日本で有名なのは「エシレバター」。セレブの皆さんに大人気です。 そのエシレよりもおいしいと私が感じたのが、このイズニーの発酵バターです。 イズニー社はフランス・ノルマンディー地方の老舗の乳製品メーカー。このバターはエシレバター同様、フランス政府がその品質の高さを保証した製品に与える「A.O.P」の認証を受けています。
このバターの特徴は、塩の粒が目に見えること。まだらに色濃く見えるところがそれです。 これはフランス産の最高級“ゲランドの塩”で、この部分にはうま味もある強い塩気を感じます。でも、ほかの薄い黄色の部分はとてもミルキーです。 バタートーストにすると、意外にも塩味はマイルドで、それよりも濃厚な生クリームを食べたあとのような深い深~いコクが感じられます。 なんとおいしいんでしょう!味といい鼻に抜ける香りといい、優雅でリッチで、幸せ感いっぱいになります。
塗って焼くとさらに深みを増し、味も重厚感が出ます。あまり重厚な味を好まない方は、焼いてから塗る一度塗りがおすすめです。

海外バターの代名詞、エシレバター

外国産バターの中でも有名なのがエシレバターですが、同じ発酵バターでも、軽やかな味が好きな方はエシレを、こっくりした味が好きな方はイズニーを選ぶと良いでしょう。

ユニーク食感。"ジャリジャリ" するバター

塩入発酵バターといえば、こちらも有名です。世界的に有名なブルターニュの海塩が結晶のまま入っている「セル・ドゥ・メール」。 これを初めて食べたときは笑っちゃいました。だって、塩の粒がジャリジャリするんですもの! いろいろな喫茶店のバタートーストを食べ歩いていて「ん~、味がいまひとつ!」というとき、塩をちょっぴり振りかけて食べることがありますが、その味を彷彿とさせるような……。 塩を足すことで味が締まっておいしくなるためなのですが、天下に名高いフランスバターも同じ原理、ということですね。

3. 癒される~!ふんわり優しい国産発酵バター

日本で作られている発酵バターの中でもちょっと珍しいのが、よつ葉の「パンにおいしい発酵バター」です。食べてすぐに感じられるような強い味はなく、なんとも軽やか。ミルキーで、まるでホイップされた生クリームをパンにつけて食べているよう。 でもふんわりしながらも発酵バターのコクにより、食パンの味わい深さが補完されておいしさが底上げされるよう。控えめながらもすばらしいパンの引き立て役です。
このよつ葉のバターは、例えるならホイップされた生クリーム。一方、先ほどのイズニーは、泡立てる前の生クリーム原液。そのくらい、発酵バターといっても味の深さやコクに違いがあります。 でも、よつ葉バターを塗ってから焼くと、イズニーに負けないくらいのコクのあるバタートーストに激変。その変わりかたには驚きますよ。
「脱いだらすごいんです」ではなく、塗って焼いたらすごいんです。

4. まるでできたて!? 燻製バター

「うわ、まだけむい!できたて?」と、あまりに燻製らしい香りに思わずそんな言葉が出そうなバターです。まだ燻した煙が出ているのではないかと思ってしまうほど。これは面白いバターですね~。 バタートーストにすると、そこにはないはずの燻製ソーセージもどこかに隠れているような錯覚を覚えます。
香りが強いわりに味に芯があるわけではないので、焼いたあとに塗ると舌で感じる味の深さが足りないのがちょっぴり残念。
でも不思議!塗ってから焼いたらお見事! ぐんと濃厚になって、パンを食べているのにスモークチーズを食べたような後味になりました。

バタートーストのおいしさは無限大

おいしいバタートーストには、バターと食パンの味の相性がもっとも大切。 パン屋さんもですが、バターの種類もまた、日本国内だけでも数えきれないほどあります。ということは、その組み合わせの数だけバタートーストの味の違いが生まれるわけです。 おいしいバタートースト探しは、この先もずーっと楽しめそうですね。
上の写真は、黄色い方は、高品質和牛を産出するだけでなく乳牛の飼育も盛んな新潟県の佐渡乳業「佐渡バター」。生乳のみならず塩まで佐渡海洋深層水100%で出来た食塩を使用している佐渡産にこだわったバターです。 赤い方は、雪印よりも明治よりも古い明治16年創業の熊本県の弘乳舎「くまもんのバター」。熊本県産生乳100%使用のバターです。 このようにその地域ならではのバターもあるので、旅行や出張のお土産に買ってきたり、お取り寄せしたりして日本各地、そして世界のバターを味わってみてください。
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