宮崎の魅力を届ける!生産者の思い込めた取り組みを商品とともにご紹介
宮崎県は「日本のひなた」と言われるほど、全国のなかでも日照時間が長く、年間を通して多くの農産物が生産されています。宮崎県の豊かな自然によって育まれた農産物の、新たな価値を見つけ、新しいビジネスを創っていく取り組みが「みやざきLFP(ローカルフードプロジェクト)」。今年で4年目を迎えたこの取り組みの様子を、macaroni編集部員が取材しました。
この記事では、宮崎県産の食材のみで作られた「素材がぜ~んぶ宮崎餃子」、宮崎県産のグレープフルーツと和紅茶で作ったリキュール「温心」、健康志向のアスリート向けに開発された「グルテンフリー&ビーガン商品」の3品をご紹介します。
この記事では、宮崎県産の食材のみで作られた「素材がぜ~んぶ宮崎餃子」、宮崎県産のグレープフルーツと和紅茶で作ったリキュール「温心」、健康志向のアスリート向けに開発された「グルテンフリー&ビーガン商品」の3品をご紹介します。
タレなしでもおいしい!すべて県産食材で作った「宮崎餃子」
まずはじめにご紹介するのは、「素材がぜ~んぶ宮崎餃子」。名前の通り、皮も餡もすべて宮崎産食材から作られた餃子で、県産の小麦粉と米粉から作られた「もちもちの皮」に、沢庵や高菜漬けを加えた餡が特徴です。
宮崎らしさと素材の味をいかした商品の誕生秘話を、野崎ファームの近藤友則さんに伺いました。
宮崎らしさと素材の味をいかした商品の誕生秘話を、野崎ファームの近藤友則さんに伺いました。
近藤さん:宮崎県産の小麦粉と米粉を使った商品開発をするにあたり、宮崎県は餃子の消費量が全国でもトップクラスであることに着目しました。私たちのグループ会社「野崎漬物」で製造している沢庵や高菜漬け、そのほか県産の食材を使った餃子を作りたいと考え、餃子の製造販売をされている「餃子ハチサンイチ」さんと共に商品開発をスタートしました。
近藤さん:今回、特にこだわったのは「食感」と「味わい」です。沢庵や高菜漬けは乳酸発酵させることにより旨味を凝縮させ、さらに一度ごま油で炒めて香りを出してから、豚肉などの具材と混ぜ合わせています。
数十回にわたる試作を行った結果、通常よりも薄い皮に、大きめサイズの沢庵と歯ごたえのよい茎部分の高菜を合わせることで、具材のゴロゴロ感をしっかり味わえるようになりました。今後は、取扱店舗や商品の種類を増やし、多くの方に食べてもらいたいですね。
数十回にわたる試作を行った結果、通常よりも薄い皮に、大きめサイズの沢庵と歯ごたえのよい茎部分の高菜を合わせることで、具材のゴロゴロ感をしっかり味わえるようになりました。今後は、取扱店舗や商品の種類を増やし、多くの方に食べてもらいたいですね。
もちもち感のある皮と、タレがなくても食べられる味つけは、子どもから大人まで楽しめるおいしさです。普段、食卓に並ぶ機会の多い餃子から、宮崎の魅力を再発見できそうです。
▼生産者が語る「素材がぜ~んぶ宮崎餃子」の紹介動画はこちら

商品詳細
商品名:素材がぜ~んぶ宮崎餃子
販売者:野崎漬物株式会社
販売場所(店舗):餃子ハチサンイチ、ショッピングセンター「宮交シティ」
販売場所(EC):野崎漬物公式オンラインショップ
※いずれも12月から販売開始予定
販売者:野崎漬物株式会社
販売場所(店舗):餃子ハチサンイチ、ショッピングセンター「宮交シティ」
販売場所(EC):野崎漬物公式オンラインショップ
※いずれも12月から販売開始予定
宮崎県産グレープフルーツ×和紅茶のリキュール「温心(おんしん)」
次に紹介するのは宮崎県産のグレープフルーツ果汁と和紅茶を使い、焼酎をベースにしてつくられたリキュール「温心」です。宮崎らしさがありつつも唯一無二であるこの商品のお話を、株式会社トレードメディアジャパンの篠原裕菜さんに伺いました。
篠原さん:LFPに参画するなかで、複数の事業者の方から「未利用資源の活用」に関するお悩みを聞きました。当社は、台湾向け商品の輸出やマーケティング事業を展開しており、ちょうどその頃、台湾国内で果物や紅茶を使ったリキュールの販売が好調であったことから、「宮崎県産グレープフルーツと和紅茶を活用したリキュール」の商品開発に着手しました。
原料は、グレープフルーツを緑の里りょうくん様に、和紅茶は宮﨑茶房様にご提供いただき、リキュールの開発および製造を井上酒造様にお願いしました。リキュールのベースに焼酎を使うことで宮崎らしさを出しています。
原料は、グレープフルーツを緑の里りょうくん様に、和紅茶は宮﨑茶房様にご提供いただき、リキュールの開発および製造を井上酒造様にお願いしました。リキュールのベースに焼酎を使うことで宮崎らしさを出しています。
篠原さん:「温心」には傷がついてしまった果実や茎茶などの未利用資源も積極的に活用しています。また、未利用資源のネガティブなイメージを払拭するために、デザインにもこだわりました。ターゲットを女性に定め、手に取りやすいかわいらしいパッケージで、部屋に飾りたくなるようなデザインにしています。
グレープフルーツ×和紅茶のリキュール自体が珍しいため興味を持っていただく機会が多く、試飲会などでは予想以上に反響がありました。当初は輸出用商品として開発しましたが、現在国内でも展開できるよう準備を進めています。今後も、国内外の方に宮崎に興味を持ってもらえるような宮崎発の商品を展開していきたいと考えています。
グレープフルーツ×和紅茶のリキュール自体が珍しいため興味を持っていただく機会が多く、試飲会などでは予想以上に反響がありました。当初は輸出用商品として開発しましたが、現在国内でも展開できるよう準備を進めています。今後も、国内外の方に宮崎に興味を持ってもらえるような宮崎発の商品を展開していきたいと考えています。
度数15度のリキュールは、炭酸などで割って飲むのはもちろん、「甘酒割り」もおすすめだそうです。宮崎から海外へ、魅力を伝えていく商品のひとつとなっていくことでしょう。
▼生産者が語る「リキュール 温心」の紹介動画はこちら

商品詳細
小麦粉・卵・乳製品不使用!アスリート向けグルテンフリー&ビーガン商品
まずご紹介するのは、日本屈指のスポーツキャンプ地・宮崎県を訪れるアスリート向けに開発された、グルテンフリー&ビーガンの商品。アレルギーをもつ方や健康志向のアスリートが安心して食べられる商品について、株式会社SAKUの齊藤秀史さんにお話を伺いました。
齊藤さん:私たちは、日頃から小麦粉・卵・乳製品を使用していない“グルテンフリー&ビーガン”のパンの製造・販売をしています。今回のプロジェクトでは、スポーツの合宿やキャンプで宮崎を訪れるアスリートの方々に向け、スポーツシリアルバー「ポン・ビッツ」、「米粉と玄米のブレンドパン」、「野菜ピューレのミニパン(4種)」の3商品をつくりました。
齊藤さん:「ポン・ビッツ」は、アスリートの方がトレーニングの合間に食べることを想定し、つまみやすい形状とサクサクとした食感にこだわりました。
現在開発中の「米粉と玄米のブレンドパン」と「野菜ピューレのミニパン(人参、ビーツ、ブロッコリー、小松菜の4種)」には、綾町の早川農苑の玄米と野菜のピューレを使用しています。早川農苑の農作物は、農薬と化学肥料を一切使わずに栽培されているので、子どもからお年寄りまで安心して召し上がっていただけます。
現在開発中の「米粉と玄米のブレンドパン」と「野菜ピューレのミニパン(人参、ビーツ、ブロッコリー、小松菜の4種)」には、綾町の早川農苑の玄米と野菜のピューレを使用しています。早川農苑の農作物は、農薬と化学肥料を一切使わずに栽培されているので、子どもからお年寄りまで安心して召し上がっていただけます。
斎藤さん:当社は、社長が大人になってから小麦アレルギーを発症したことがきっかけで立ち上げた会社です。「食べられるものが少ないなら、自分で作ろう!」と研究を重ね、お店を始めました。また、減少傾向であるコメの消費量に少しでも貢献したいという思いもあります。
昨今グルテンフリーの米粉パンは徐々に増えていますが、「ビーガン対応パン」は珍しく、最近ではオンラインショップを通じて全国から注文が相次いでいるのだそう。今後は各商品のクオリティをあげて、関東のスーパーでも取り扱ってもらえるよう、更なる拡販に力を入れていきたい、とお話されていました。
昨今グルテンフリーの米粉パンは徐々に増えていますが、「ビーガン対応パン」は珍しく、最近ではオンラインショップを通じて全国から注文が相次いでいるのだそう。今後は各商品のクオリティをあげて、関東のスーパーでも取り扱ってもらえるよう、更なる拡販に力を入れていきたい、とお話されていました。
▼生産者が語る「ポン・ビッツ、米粉と玄米のブレンドパン、野菜ピューレのミニパン(4種)」の紹介動画はこちら

商品詳細
取材した残りの2プロジェクトについては、後編でご紹介します!
ローカルフードプロジェクト(LFP)とは?
ローカルフードプロジェクトとは、農林水産省が提唱する「地域の農林水産物などを使った新しいビジネスの創出」を目的としたプロジェクト。 宮崎県では、農林漁業者の方々が異業種の方々と力を合わせ、未来に向けた「宮崎発」の新しいフードビジネス(商品・サービス開発)に挑戦しています。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
宮崎の人気ランキング