ライター : 津々樹 唯

フリーランスWebライター

それぞれのハロウィンについて

ハロウィン発祥の地はアメリカだと思っている人もいるでしょう。しかし、実際にはアイルランドがハロウィン発祥の地(諸説あり)であり、日本で行われているハロウィンとは少し異なります。

ここでは日本とアイルランドそれぞれのハロウィンについて解説していきます。

日本のハロウィンについて

日本にハロウィン伝わってきたのは1970年頃と言われており、キディランドでハロウィングッズの販売などをしていました。1983年にはハロウィングッズの販売促進を目的として、表参道で一般人も参加可能なハロウィンパレードがおこなわれました。

しかし、当時はまだまだハロウィンの認知度は低く、実際にパレードに参加したのはほとんどが外国人だったともいわれています。

ハロウィンが本格的に定着し始めたのは、1997年にディズニーランドでハロウィンイベントが開催され、2000年代にお菓子メーカーもハロウィン商品に参加し始めてからです。最近は大いに盛り上がる日本のハロウィンですが、ここ数年で定着したイベントとなっています。

ハロウィン自体は10月31日だけのお祭りですが、9月頃には店頭にハロウィングッズが並び始めます。11月になると一気にハロウィンからクリスマスに切り替わる場合が多いです。

ハロウィンの本場はアイルラン

ハロウィンの本場・発祥の地はアイルランドと言われています(諸説あり)。ここからは、ハロウィンの起源や仮装の意味、かぼちゃを飾る意味などをくわしく紹介していきます。

ハロウィンの起源や由来

ハロウィンの起源は古代ケルト人のサウィン祭です。サウィン祭は2000年以上昔から行われていた夏の終わりと秋の訪れを告げるお祭りで10月31日におこなわれていました。

その後、サウィン祭などの古代ケルト人の文化はキリスト教文化に吸収されていきました。ただ、10月31日のお祭りに関する文化は残り、現代に至っています。

キリスト教において、ハロウィンはイベントの1つであり、宗教的な意味はないとされています。

仮装の意味

ハロウィンといえば仮装ですが、これはサウィン祭の名残です。

サウィン祭は夏の終わりと秋の訪れを告げるお祭りであると同時に、日本のお盆のように先祖霊が現世へ戻ってくる時期でもあります。この時期に戻ってくるのは先祖霊だけではなく悪霊なども戻ってくるとされており、子どもや人の魂を攫うといわれていました。

魂を攫う悪霊から身を守るために仮装をおこない、悪霊を驚かせて追い払っていました。また、仮装をおこない、悪霊の仲間だと思わせて身を守るといった説もあります。

これらがハロウィンに仮装をおこなう理由です。

かぼちゃを飾る意味

ハロウィンといえば、オレンジ色のかぼちゃに目や口をくりぬいたランタンも有名です。かぼちゃを飾る意味としては、主に「魔よけ」で悪霊を追い払います。また、先祖霊が迷わず家に帰れるようにするための道しるべといった役割もあるようです。

現在はかぼちゃのイメージが強いですが、もともとのサウィン祭ではかぼちゃではなく野菜のかぶが使用されていました。サウィン祭がアメリカに伝わった際、アメリカではかぶに馴染みがなかったため、かぼちゃが代用されるようになり、こちらが日本を含む世界に広がりました。
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