ライター : 千葉よう

酒仙女子 / webライター

そもそもシンガポールのバクテーとは?

「肉骨茶(バクテー)」は、にんにくや香辛料、漢方で骨付き肉を煮込んだシンガポールのソウルフード。ほろっとくずれる肉と、骨のうまみが溶け込んだスープがクセになるおいしさです。

タンパク質やビタミンBが含まれている豚肉と、ビタミンBの吸収を補助してくれるアリシンたっぷりのにんにくが入っていて、疲れたときや夏バテにもぴったり。昔ながらのスタイルは豚肉だけですが、きのこや野菜、厚揚げを入れるスタイルもあるんですよ。(※1,2)

白バクテーVS黒バクテー。どちらを選ぶ?

バクテーはシンガポールのほかに、マレーシアでもよく食べられています。基本的な作り方は同じですが、シンガポールのバクテーはおもに透明な白いスープ、マレーシアは濃色の黒いスープが特徴です。

シンガポール発!ピリッとしたこしょうの白バクテー

シンガポールのバクテーは、スープの色が透明なことから「白バク」と呼ばれています。中国しょうゆは香り付け程度に入っているだけなので、見た目はクリアなスープです。

にんにくとぴりっとしたこしょうの刺激を感じられ、後味もすっきりしています。骨付き肉が使われているものが多く、骨から出るうまみもたっぷり味わえますよ。

漢方は少なめで、食べやすいのが特徴。漢方の味や臭いが苦手な方やお子様にもおすすめです。

マレーシア発!漢方の香りを楽しめる黒バクテー

「黒バク」と呼ばれる黒いスープのマレーシアのバクテー。漆黒色の漢方薬で使用される生薬の熟地黄(ジュクジオウ)を煮出して作ります。仕上げに加える濃色な中国しょうゆが効いているのが特徴です。

見た目の色とは反対に、まろやかな味わいで甘い香り。骨付き肉のほかにいろいろな部位が入っているので、深みのある味わいが楽しめますよ。

にんにくは好みに合わせて後入れスタイル。漢方の風味が好きな方や、甘みのあるまろやかな味が好きな方にぴったりです。

食べ方いろいろ。シンガポールのバクテーをもっとおいしく

シンガポールの人たちは、ごはんや揚げパンで食べるのが主流。ごはんの上にスープをかけたり、レンゲやスプーンですくったごはんをスープに浸したりしてもOKです。唐辛子を漬け込んだしょうゆを少し、アクセントに加えてもおいしく食べられます。

また、日本ではあまり馴染みがない油条(揚げパン)をスープに浸して食べると、揚げパンの甘みが染み込みスープのうまみをさらに引き立ててくれます。

そのほかに、細めの中華麺を入れるのもおすすめです。主食と分けて食べたい方は、小皿に混ぜた唐辛子しょうゆで骨付き肉をつけて食べると、肉のうまみをダイレクトに味わえます。

本場シンガポールのバクテーを再現!炊飯器で作れる簡単レシピ

Photo by macaroni

調理時間:30分
「煮込み料理は手間と時間がかからない?」と思っている方にぜひ、試してもらいたいシンガポールのバクテーレシピです。下ゆでした材料を炊飯器に入れてスイッチを入れるだけ。手間もかけす、本格的なバクテーが作れます。
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