和と洋が融合した迎賓館。明治時代にタイムスリップ

Photo by macaroni

重厚感のある設え、歴史を感じられる調度品に囲まれた館内は、どこを切り取っても非日常的な雰囲気。まるでタイムスリップしたかのような気分に浸れます。

写真はホテルフロント・宿泊者専用プライベートバーとして利用されている場所で、かつては村井吉兵衛の書斎だったのだそう。

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本館3階には茶室をはじめとする和室があります。写真の「御成の間」という書院造の和室では、美しい形の華頭窓、折上格天井といった、日本ならではの建築芸術に触れることができます。

通常は非公開ですが、ホテル宿泊者や特別プランで予約した人は見学できるとのこと。

伝統的な英国式アフタヌーンティー

※写真は「貴婦人の間」
「長楽館」といえば、英国式アフタヌーンティー。当時は応接室として使われていたロココ様式の部屋「迎賓の間」で楽しむアフタヌーンティーは、幅広い世代から愛されており、このために京都を訪れる人もいます。

京都らしさを感じるフレンチレストラン「ル シェーヌ」

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レストラン「ル シェーヌ」では、京都らしいおもてなしの心が詰まったフレンチのコースをいただけます(ランチ・ディナー)。

フランスのバカラ社製のシャンデリアや漆喰の細やかな装飾など、明治の趣を色濃く残すダイニングルームが食事のひとときを一層盛り上げてくれます。

ピアノの生演奏がおこなわれる日は、心地よい音色に耳を傾けながら……。

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フレンチの技法を核に作り出される料理には、シェフの橋本和樹さんの出⾝地である滋賀や京都⼤原の新鮮な野菜にはじまり、丹波⽜・七⾕鴨・ぐじなどの京の⾷材が使用されています。

写真の若鮎のコンフィは、鮎が清流を自由に泳いでいる姿を表現しているそう。食材の組み合わせの妙、味や食感もさることながら、その京都らしいニュアンスに心打たれます。

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肉肉しく香ばしい丹波牛のグリル、ジューシーな加茂茄子、ほんのり苦みの利いた万願寺唐辛子のひと皿。

実山椒や新茶の茶殻で作り出したコンデュマン(薬味)がアクセントになっており、京都の食材のおいしさをダイレクトに感じられる逸品です。

パティシエ渾身のカフェスイーツ「ミルフォイユ」

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カフェメニューとして、パティシエが⼿作りする季節ごとのデザートや「長楽館」のオリジナルブレンドコーヒーも提供。夏はかき氷も絶大な人気を誇りますが……。

シグネチャースイーツとして愛される「ミルフォイユ」は必ず食べるべきひと品です。 サクサク食感のパイ生地と濃厚なクリームが折り重なっており、贅沢感たっぷり。

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薔薇のようなクリームを添えた、優雅なウインナーコーヒー。クリームを浮かべると、花びらが散るかのように溶けていきます。

なお、JR東海のエクスプレス予約では、お得な「ミルフォイユ&ウインナーコーヒーセット」のプランが用意されていますよ。
長楽館
住所
〒605-0071
京都府京都市東山区八坂鳥居前東入円山町604
営業時間
火曜日
11:00〜22:00
月曜日
11:00〜22:00
火曜日
11:00〜22:00
水曜日
11:00〜22:00
木曜日
11:00〜22:00
金曜日
11:00〜22:00
土曜日
11:00〜22:00
日曜日
11:00〜22:00
開閉
電話番号
075-561-0001
メニュー
メニュー:tabelog.com
※記載の営業時間は「ル シェーヌ」「カフェ」「アフタヌーンティー」ごとにことなります。
※通し営業ではありません

3. 東華菜館

京阪本線 祇園四条駅から徒歩3分、鴨川沿いにある「東華菜館(とうかさいかん)」。ここでいただけるのは、古き良き伝統を守った本格的な北京料理です。

「京都で北京料理?」と不思議に思うかもしれませんが、京都の伝統である鴨川納涼床のほか、京都北山から東山を望む屋上ビアガーデンなど、十二分に京都の風情を感じられるスポットなんですよ。

日本最古の現存するエレベーター

今もなお活躍する、日本最古のエレベーターに乗れるのも同店の魅力のひとつ。昇降は運転手が手動式で操作、今ではとても珍しい設備が用いられているのだそう。

日本で数多くの西洋建築を手がけた、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏による建築デザインも必見。なかでも、同店はヴォーリズ氏の生涯唯一のレストラン建築なのだとか。
店内には2名から18名用の個室、人数に合わせて使える宴会場、平日ランチにも利用しやすい一般客席など、さまざまな客席があります。

いずれも調度品や装飾に囲まれたレトロな雰囲気で、現実を忘れさせる空間が広がっています。
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