関西風雑煮

Photo by macaroni

京風に代表される関西風雑煮は、白味噌仕立て。甘い白味噌を使い、肉類は入れません。「角を立てず円満に」との願いを込め、餅をはじめ具材はすべて丸く切るのが特徴です。

海老芋や金時人参などの京野菜を使うと、本格的な仕上がりになります。5種類のなかで一番まろやかでやさしい味わいだと思いました。

レシピ

用意するもの(2人分)

・丸餅……2個
・里芋……2個
・大根……1cm
・金時人参……1cm
(a)京都限定 茅乃舎おだし……1袋 ※地域限定商品
(a)水……400cc
・白味噌……60g
・花かつお……少々

下準備

  1. 里芋は亀甲形に皮を剥く
  2. 大根、人参は皮を剥いて5mm幅に切り、それぞれ下ゆでする
  3. 餅は固めにゆでておく

作り方(手順)

  1. (a)を火にかけ、沸騰したら2~3分煮出し、 白味噌を溶き入れる
  2. 1を弱火にしたら具材をすべてを加える
  3. 具材がやわらかくなったら椀に盛り、花かつおをのせる

出雲雑煮

Photo by macaroni

食材はセリ、丸餅、海苔のみとシンプルな出雲雑煮。

出雲のお雑煮は、餅の上にのせられた十六島(うっぷるい)海苔が主役なんだそう。島根県出雲市の十六島周辺でとれる岩海苔で、その歴史は古く、奈良・平安時代の献納品でした。厳しい荒波に洗われる岩に張りついた海苔を、命がけで採取した貴重品。

3つの食材が絶妙にマッチし、上品な味わいです。十六島海苔はやわらかな歯ごたえで、磯の香りが口いっぱいに広がります。

レシピ

用意するもの(2人分)

・丸餅……2個
・十六島海苔……適量
・せり……4本
・鰹と昆布の合わせだし……500cc
(a)塩……小さじ1/2杯
(a)うす口醤油……小さじ1/2杯
・日本酒……適量

下準備

  1. せりは茹でてから結んで、結びせりにする
  2. 十六島海苔は日本酒をかけてやわらかくする
  3. 餅は熱湯で柔らかくなるまでゆでる

作り方(手順)

  1. 鰹と昆布のだしに(a)を入れて火にかける
  2. お椀に、餅、結びせりをのせて、海苔を天盛りにし、火にかけた1を張る

新潟雑煮

Photo by macaroni

新潟雑煮は、鮭といくらに加え、人参、大根、里芋などの根菜、かんぴょうやこんにゃくなど具だくさんなのが特徴です。

東日本では鮭、西日本ではブリがお正月のお祝いに使われてきました。越後村上では、平安時代から鮭を献上しており、冬になると鮭の塩引きが軒先に下がるのが風物詩となっています。

根菜類の滋養が溶け合い、体の芯からあたたまる華やかなお雑煮です。

レシピ

用意するもの(2人分)

・煮干しのだし……500cc
(a)塩……小さじ1/2杯
(a)薄口しょうゆ……小さじ1/2杯
・角餅……2個
・大根……3cm
・人参……3cm
・里芋……1個
・かんぴょう……20cm
・つきこんにゃく……1/4袋
・塩鮭……1切れ
・いくら……大さじ2杯

下準備

  1. ★煮干しのだしに(a)を入れる
  2. 大根、人参は短冊切にして、水から下ゆでする
  3. 里芋は皮を剥き乱切りにして、米のとぎ汁でゆでる
  4. かんぴょうは洗ってから塩(分量外)揉みして約15分置いて戻し、熱湯で8分ゆでる
  5. つきこんにゃくは熱湯でゆでる
  6. 鮭は適当な大きさに切り、霜降りをする

作り方(手順)

  1. ★に下準備した具材をすべて入れて、少し煮て味を含ませる
  2. お椀に餅と具材を入れ、熱い汁を張ったら、いくらを天盛りにする
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ