ライター : Asaki

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エサ代高騰や消費量減少。酪農家の廃業が相次ぐ日本

今、日本の酪農家の廃業が相次いでいます。エサ代の高騰や牛乳の消費量減少などで経営が悪化し、立ちゆかなくなる生産者が増えているのだとか。

このまま離農が続けば、「新鮮な牛乳を当たり前に飲める環境」がなくなってしまう可能性も……。この記事では、酪農家の厳しい現状と、私たち消費者ができることについてご紹介します。
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どうして廃業に追い込まれているの?

酪農業界では、以前から高齢化や後継者不足などにより、廃業の危機に直面していました。そんななか、新型コロナの影響で飲食店や給食での牛乳消費量が大幅に減り、経営はさらに困難な状況に。

また、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で家畜の飼料価格が高騰。昨年急激に円安に振れたことも経営難に拍車をかけ、酪農の廃業が相次いでいます。

どれくらい酪農家が減っているのか

2023年2月24日(金)におこなわれた農林水産大臣の記者会見(※1)によると、酪農家の減少は「例年はおおむね4%減少、都府県では5%減で推移していた」そうですが、昨年の12月で比較すると6.5%の減少、都府県で見ると8.2%も減少したとのこと。

また先日の日本農業新聞の報道(※2)によると、2023年1月時点における酪農家戸数の減少数は、東海・近畿で10%を超えたといいます。

SNSでは「酪農家を助けたい」の声が続々

酪農家の厳しい現状が連日ニュースで報じられるなか、SNSでは「酪農の廃業のニュースを見た。牛乳を飲んでほしいって」「スーパーで売ってるから大丈夫なわけじゃないんだ」と現実を受け止める声が寄せられています。

また「酪農家や牛を助けたい」という方も多く、「ニュースを見たので牛乳買った」「牛さんを救いたいから乳製品買って応援する」と、積極的に乳製品を消費しようとする動きも。

日本の酪農を救うために消費者ができることは?

私たちにできる最大の支援は、乳製品を意識的に消費すること。牛乳消費量が減ったことで需要と供給のバランスが崩れてしまっているので、コップ1杯でも多めに消費することが支援につながります。

乳製品を多く使った料理を作るのも効果的。シチューやクリームパスタ、ミルクプリンなど、毎日の食事に積極的に取り入れてみては。

国産生乳かどうかをチェック!スーパーで選ぶときのポイント

また、乳製品を購入する際は、輸入品ではなく国産のものを選ぶようにしましょう。商品のパッケージ裏に記載されている原材料表示などを見て、「国産生乳」を使用しているか要チェック

チーズの牛(@umomousio)さんは、スーパーでどんな製品を買ったら支援につながるか、牛乳類、バター類、チーズ類、ヨーグルト類にわけて、詳しく説明しています。
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